4日の「クローズアップ現代」(NHK総合、以下クロ現)では、「検証・ジャニーズ性加害〝救済〟めぐる壁とは」と題した企画を放送した。

 番組では、「SMILE―UP.」(旧ジャニーズ事務所)の故ジャニー喜多川元社長によるNHK局内で性被害に遭ったと訴えた30代男性が、VTR出演した。

 男性は高校生だった2002年秋に事務所に履歴書を送ると、NHK局内で行われていた「ザ少年倶楽部」収録のオーディションの通知を受け、会場に案内されたという。

 男性の記憶によると、振付師と故ジャニー氏がおり、レッスンの休憩時間にジャニー元社長から1人だけトイレに呼び出され、個室で性被害を受けたと証言。「突然のことだったので声を出せず。もう本当に嫌な気持ちになり」「これを我慢していかないと夢がかなえられないのか」など大きなショックを受けたことを明かした。

 その後、5回ほど同様の被害を受けた。数か月後に意を決して拒んだところ、事務所からの連絡が途絶えたという。

 今年9月、男性は被害者救済委員会に被害を申告。その後、事務所側から連絡があり、NHK局内の構造や被害場所などを1時間あまり、質問されたという。

 面談の結果、事務所側からは「さらなる確認を要する」との回答。面談の様子について、男性は「当時の知りうる限りの情報をお伝えしたんですけども、信じてもらえないっていう状況はすごくつらかったですね。けっこう高圧的な印象を私は持って、萎縮してしまった」と振り返った。

「SMILE―UP.」は9月に故ジャニー喜多川氏による性加害を認め謝罪し、救済委員会を設置した。11月20日時点で834人の性加害の申告者がおり、同事務所は1日、公式ホームページ内の被害者補償特設サイトで、過去在籍が確認できた23人に支払いしたことを報告。また、この日(4日)のクロ現放送を前にして同サイトを更新。「在籍が現時点で確認できていない補償申告者」に対して、今後の具体的な手続きについて案内する連絡を開始したと発表していた。