4日の「クローズアップ現代」(NHK総合、以下クロ現)では、「検証・ジャニーズ性加害〝救済〟めぐる壁とは」と題した企画を放送した。

「SMILE―UP.」(旧ジャニーズ事務所)は9月に故ジャニー喜多川氏による性加害を認め謝罪し、救済委員会を設置した。11月20日時点で834人の性加害の申告者がおり、同事務所は1日、公式ホームページ内の被害者補償特設サイトで、過去在籍が確認できた23人に支払いしたことを報告。また、この日(4日)のクロ現放送を前にして同サイトを更新。「在籍が現時点で確認できていない補償申告者」に対して、今後の具体的な手続きについて案内する連絡を開始したと発表していた。

 この日、番組キャスターを務める桑子真帆アナウンサーが「被害を訴える人たちが事務所との関わりを証明できず、補償の手続きが進まないケースが相次いでいます」と伝えた。

 番組では、55歳の男性が、故ジャニー氏による当時の性加害を証言。同事務所から独立した組織である、元裁判官の3人の弁護士で構成される「被害者救済委員会」に申請したが、在籍確認が取れずメールで同事務所と直接対応するように指示する旨を伝えられたという。

 この男性は事務所に電話し、当時の被害状況を伝えると「1週間待ってほしい」と回答。1週間後も連絡がないため、男性が連絡すると「何も決まってない。何もお伝えすることはできない」と言われた。その後も何度も電話をかけたが、1か月半たっても返事は変わらず。被害当時の記憶がよみがえり、体調を崩し仕事にも支障をきたすまでになったという。「思い出すと、ものすごい気分が悪くなるんです」などと語り、「ただただ待たされるってのは生き地獄」と心境を明かした。

 なお、同事務所は4日、クロ現放送前に「弊社は、被害者救済委員会から、本日(12月4日)より、在籍実績が現時点で確認できていない申告者の方々に対して、今後の具体的な手続についてご案内するご連絡を開始した旨の連絡を受けましたので、お知らせします」と発表。「(1)被害者救済委員会と相談しながら、同委員会の補償受付窓口に被害を申告された方々の旧ジャニーズ事務所等への在籍状況等の確認を続けるとともに、(2)旧ジャニーズ事務所への在籍実績が現時点で確認されていない方(在籍実績がない旨を自らご申告いただいた方を含みます。)に関しましては、今後、弊社又は弊社側弁護士から、追加の資料提出やヒアリングのご協力をお願いして、個別に丁寧な対応を行ってまいります」などと説明していた。