故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所(現SMILEーUP.)の新エージェント会社が11月にも設立される。社長には、コンサルティング会社「スピーディ」福田淳社長(58)が就任する見込み。旧ジャニーズは〝外様社長〟のもとで再起を図るが、剛腕で事業を進める福田氏がケンカ別れで退社した過去の再来を恐れている。
福田氏の名前が芸能界で知られるようになったきっかけは、事務所トラブルでメディア露出が激減した女優のん(30)に救いの手を差し伸べたことだった。同氏は2016年4月からのんのエージェントを担当し、活動を支援。17年9月に設立されたスピーディでは18年3月、社長に就いた。
旧ジャニーズは性加害問題を受け、希望する所属タレントとエージェント契約を結ぶ新エージェント会社を11月にも設立する。福田氏はハリウッドの主流であるエージェント契約制に精通していることから新エージェント会社の社長就任を打診され、最終調整中。旧ジャニーズは〝外様社長〟のもとで再起を図るが、その経歴に恐れている。
福田氏は日大芸術学部を卒業後の1988年、外国映画事業などを手がける東北新社に入社した。制作会社関係者の話。
「福田さんは東北新社でCM制作を担当し、駆け出しのころから頭角を現します。ほどなく営業部門の要職に抜てきされ、ハリウッド映画の買いつけなどで手腕を発揮しますが、会社幹部と今後の方針をめぐって言い争い、退社しました」
その後、映画製作・配給会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントに入社した。
「BS放送事業で要職に就いて活躍し、当時流行したiモードの着メロ事業にもいち早く参画して成果を挙げます。これで実績を残しただけにネット事業に注力しようとしますが、会社幹部と考えが合わず、退社しました」(映画会社関係者)
福田氏は、ネット事業は右肩上がりで成長すると確信して07年4月、ソニーの100%出資子会社ソニー・デジタルエンタテインメント・サービスの社長に就任。アニメや映画などの企画、制作で指揮を執った。
旧ジャニーズが恐れているのは、剛腕の福田氏が社内で事業を進めようとして2度、ケンカ別れで退社したことだ。
「新エージェント会社の先導役として福田氏は適任だと思うけど、従来の芸能界にはないラディカルな手法で経営を推し進めれば、新エージェント会社内であつれきを生みかねない。さすがに社長なのでケンカ別れで退社することはないでしょうが、部下がついてくるか不透明です」(旧ジャニーズを知る関係者)
放送作家の山田美保子氏は5日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」で、福田氏を「馬力のある方」と評価しつつ、「ゴーイングマイウエーが過ぎるところがあると。自分が部下だったらついていけないかもしれないとの声がある」と語った。新エージェント会社は波乱含みだ。












