ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王座戦(24日、大田区総合体育館)で、前WBA同級王者のジョシュア・フランコ(米国)が前WBO同級王者の井岡一翔(34=志成)に判定0―3で敗れた。
ドローに終わった昨年大みそかの統一戦のダイレクトリマッチ。当初は井岡の挑戦を受けて立つ立場のフランコだったが、前日計量で何と体重を約2・9キロも超過し王座を剥奪された。両陣営が定めた当日計量130ポンド(58・9キロ)を58・0キロでクリアしたものの、勝っても王座は空位、井岡が勝った場合のみ新王者という状況での試合成立だった。
当然のように大ブーイングで迎えられたフランコは、積極的に手数を出していく。しかし、前戦ほどのパワフルな動きはなく、井岡の左ボディーに後退。5Rには有効なヒッティングで右目付近から出血してしまう。
終盤になって井岡の手数が減ると反撃に転じるも、最後まで牙城を崩すことができず。判定0―3の完敗となった。
試合後に報道陣の取材に応じたフランコは「自分の体調は良かったが、今日は井岡の方がシャープだった。井岡は精神的にタフだった。自分よりも彼の方が勝っていた」と完敗を認めた。序盤から汗の量が多く、調整に失敗していたのではないかという質問には「特に体調が悪かったということではない」と否定し「自分と、自分のチームの中で起きていたことは語りたくない」と、前代未聞の2・9キロ体重超過の原因に関しては口を閉ざした。
ロバート・ガルシアトレーナーも「この試合前の1週間にチームメンバーに何が起きていたのかは、ファンに理解ができないことだと思う。そこについて語りたくないが、試合をキャンセルして米国に帰る一歩手前だった」と内情については多くを語らなかった。
前日23日の記者会見では「2日前(21日)に、この試合はもう開催されないんじゃないかと、精神的に追い込まれていた」と語っており、同日深夜にJBCが前戦の井岡の尿検体から大麻成分の代謝物が検出されたことの発表の影響を示唆していた。
しかし、これに対してフランコもガルシアトレーナーも「井岡の件とは別件だ。個人的な内容で(問題が)あった」と否定し、トラブルの詳細については最後まで語らなかった。
だとすれば、一体なぜ2・9キロも体重超過し、かつ試合に臨んだというのか…。フランコは「今後については、チームメンバーと話し合って考えたい」と、最後まで口が重かった。












