千葉・浦安市の連続放火事件で、危惧されていた4件目、5件目が相次いで起きた。「近くに派出所もあるのに火をつける場所が広がっているのが怖い」「何のために火をつけているのか」と地元住民は眠れない日が続く。

 21日午後10時過ぎに今月5件目となる火災が起きたのは、浦安市明海のマンション1階駐輪場。バイクと自転車1台ずつが燃え、約40分後に消し止められた。

 一帯はJR京葉線の新浦安駅から徒歩20分ほどのマンションやショッピングセンターが立ち並ぶエリアで、住民のマダムはマリナーゼとも呼ばれるオシャレタウンで知られる。

 今月3日を皮切りに13、14、18日と浦安市日の出の巨大団地内の3棟で相次いで不審火が発生した。いずれも自転車やバイクに火がつけられる手口で、昼間は警備員や警察官、夜はパトカーが巡回するなどして警戒に当たっていたが、今回は約600メートル離れた別のマンションで、第5の犯行を許してしまった形だ。

 同一犯によるとみられる手口は5つの現場で一致している。自転車やバイクを執拗に狙っているほか、団地やマンションはいずれも民間の住宅ではなく、独立行政法人が管理している賃貸住宅なのも共通点だ。

 元東京消防庁消防官で一般社団法人「日本民間防衛連合会」代表理事の金子富夫氏は「地域環境をよく知っている人物で、独立行政法人の共同住宅はセキュリティーが低く、防犯カメラもなかった。過去に法人住宅で何かしらのトラブルがあった者の犯行か、それとも先日の銀座時計店の強盗犯のようにゲーム感覚、犯罪意識がない若者の愉快犯なのか」と犯人像について語った。