◇末永和也(24)佐賀支部124期

 ボートレース平和島のSG「第58回クラシック」の開幕が16日に迫った。2023年SG第1戦。選考基準は昨年のGⅠ、GⅡ覇者、一般戦優勝回数。2022年のボートレース界を牽引した強豪レーサーが集結し、白熱した戦いを繰り広げる。さらに今回は登録番号5000番台の若手選手が初めてSGに挑む。カウントダウンコラム「群雄割拠」最終回は5000番台レーサーの一人で今大会最年少となる末永和也をピックアップ。SG初挑戦直前の心境を明かした。

 2月の若松・九州地区選手権でうれしいGI初制覇。SG初挑戦となる今大会の出場権も手に入れた。

 だが、SG初出場を決めても「実感がわかない、というのが本音です」という。その理由を「実は地区選を勝てばクラシックに出られることを知らなくて…。言われて知ったくらい」と照れ臭そうに打ち明ける。

 GⅠ初Vについては「エンジンは最初から良かったわけではないけど、若松は好きな場だし、初日後半の6号艇での1着もFが出て展開が向いたりと流れは良かった。ピットに戻ってきて師匠の上野真之介さんがすごい喜んでくれているのを見て勝ったと実感した。恩返しができたと思った。あのメンバーで勝てて良かった」と振り返る。全国地区選の中でもハイレベルなメンバーが集結する九州地区選。その強敵を打破しての栄冠獲得は大きな自信につながっている。

 昨年後半から急成長を見せる。8月下旬開幕の津ルーキーシリーズから7節連続優出(1V)と勝負強さを発揮。さらに11月下旬の蒲郡ルーキーシリーズから、からつの年またぎシリーズまで4連続優出、そして若松・地区選Vにつなげた。「冬場は苦手だった。この冬はあまり冬っぽくなかったのもあるけど、調整がうまくいった」と課題を克服したことが大きなステップアップにつながった。

 さらに精神的な成長も大きい。きっかけは快進撃が始まった津ルーキーシリーズだ。好走を続け準優1号艇をゲットしたが2着。「緊張して1Mでハンドルから手が離れて…。『ルーキーでこんなに緊張していたら、大きな大会ではどうにもならない』と思った。それ以降、冷静に走るよう努めて、うまく乗れるようになってきた」と、しっかり失敗を糧にしてきた。

 平和島も過去2021年、2022年のルーキーシリーズの2節だけだが、どちらも予選は突破しており「イメージは悪くない」と苦手意識はない。

「SGはまずは1勝を。自分をアピールしたい」。初のSG舞台。培ったメンタルと調整力がどこまで通用するか――。まずは今、持っている力を全て強豪レーサーにぶつける。