「恐ろしい…」「マジで信じられん」――。

 そんな声がネット上でこだましている。

 旧統一教会をめぐって、岸田文雄首相が「質問権」を行使し、組織を調査する方針を示したことを受けて、教団側が20日午後2時から記者会見を行った。

 勅使河原秀行・改革推進本部長は「質問権が文化庁から来たときは、誠実に対応させていただく」と強調。また、元妻が信者の橋田達夫さんに面談を断られたのに自宅を訪問した理由について「会って話を聞きたかった」と釈明しつつも「言論を封殺するような圧力をかけたというのは全く違う」と反論した。

 問題なのはここから。勅使河原氏は「全国68教区の内、信仰2世を任命した」と唐突に発表。2世信者の救済を目的としたもので、黒いスーツの20名の新区長が登場した。さらに、前出・橋田さんの元妻の発言をVTRで流すなど、異様な会見となった。

 これにネット上も戦慄。「謝っといてVTR流すって…」「何なんだこの人は…」「怖すぎる」「マジで信じられん」などの意見が飛び交っている。

 同会見を生中継していた読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」も対応に追われた。元妻のVTRが流れる前に「個人情報に関わる問題なのでいったん止めます」とアナウンスし、中継を中止した。

 旧統一教会問題を追及する紀藤正樹弁護士は一連の会見に「宗教人として重要な守秘義務がされていない」とバッサリ。さらに新教区長に任命された20名の教区長についても「女性がいない。これは統一教会の教義である男尊女卑を表している」と厳しく批判した。