岐阜競輪GⅢ「開設72周年記念 長良川鵜飼カップ」は2日に2日目を開催。3日は準決勝が行われる。

 真杉匠(23=栃木)が今シリーズも連日、長い距離を踏んでいる。真杉の先行は決してパワーでねじ伏せるというタイプではないが、距離が長くてストレート。打鐘から1周半をもがくのは、もはや当たり前だ。それは若さみなぎる万全のスタミナに、絶対的な自信があるからだ。

 だが、今回は復帰戦とあって慎重になっている。「(8月の西武園)オールスター最終日に体調を崩したのが痛かったです。まだ体は全然戻っていないし、道中のカカりも半端でした」。初日に番手を回った平原康多(40=埼玉)も普段との違いを感じたようだ。

「レース後、平原さんに『お腹の力が抜けているんじゃないか』と指摘されたんです。元々、無意識に入っているけど、抜けていたみたい。その辺を意識して走ったら、初日よりはよくなりました」

 3日目(3日)の準決勝11Rは再度、平原に前を任された。「状態はまだまだ。でも、そうやって焦るのは〝今じゃない〟と思います」。四の五の言わず、目先の結果を意識することなく、目の前の戦いに注力するということ。それほど志を高く意識するのは、輪界の大人物の金言が胸にあるからだ。

「以前に(神山)雄一郎さんから『今は焦るなって。俺が初めて(タイトルを)獲ったのは25歳だよ』と言われたんです。〝神山さんでも〟って思えば、自分はまだまだです」。

 ちなみに平原のGⅠ初戴冠は27歳。先人たちの苦労をもってすれば、まだまだ修業期間は長くあっていい。苦しめば苦しむほど、この先の道が開けるはずだ。