【今週の秘蔵フォト】日本を代表するダンサーにして舞台やミュージカルから映画やテレビドラマ、CMまで幅広く現役で活躍を続けているのが前田美波里だ。日本人離れしたマスクと169センチの見事なプロポーションは、73歳となった今でも美しい。

 1963年、文化学院在学中に芸術座のミュージカル「ノー・ストリングス」のオーディションに応募して合格。東宝現代劇に入団して64年に同作品で初舞台を踏んだ。その後、芸術座「終着駅」や帝国劇場「風と共に去りぬ」など舞台に出演。映画では「レッツゴー!若大将」(67年)、「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」(67年)に出演。決め手は66年に資生堂の化粧品のキャンペーンガールに起用されたこと。抜群のプロポーションで人気が大爆発。水着ポスターがあちこちで盗まれる騒動が話題となった。

 74年7月6日付本紙では日本劇場(現在は閉館)で行われた「夏のおどり」に出演中の前田のインタビューが掲載されている。当時25歳。若さと美しさに満ちあふれている。日劇の稽古場でボンゴに合わせエネルギッシュに踊り、小休止して汗をふくと「ああ、気持ちいいわ」と笑いつつ「ダイナミックに踊るのが好きなんです」と語った。

「8月8日の真夏に生まれて育った場所が鎌倉でしょ。毎年、今頃は真っ黒だったのに。昨年は病気で泳げなかったし、今年は日劇の舞台があるし、真っ白な顔で夏を迎えそうですね」

 68年には歌手のマイク眞木と結婚。長男(俳優の眞木蔵人)を出産後に体調を崩したが、73年11月にミュージカル「マガジン・オン・ステージ」で復帰。この時はまだ復帰約半年で「病気になった時はこのままやめようかと思ったけど、舞台で踊ってみるとやめなくてよかったなあと」としみじみ語っている。

 近年も多くのCMなどに出演して美貌を披露。本業の舞台でも健在で昨年から今年にかけては帝国劇場などで「マイ・フェア・レディ」に出演。8月30日~9月19日には東京・東急シアターオーブで中尾ミエとのダブルキャストで「ピピン」の公演を控える。永遠の若さを神から与えられたような活躍は、まだまだ続きそうだ。