【東スポ音楽館】デビュー30周年を迎えた演歌歌手・市川由紀乃が24日にリリースした最新シングルが「石狩ルーラン十六番地」(作詞・吉田旺/作曲・幸耕平)だ。市川が書かれた詞を見た瞬間に「歌いたい」と直感した曲だという。

 ――どんな作品ですか

 市川「北海道出身の画家の三岸好太郎さんと、同じく画家で妻の三岸節子さんの人生を歌った歌です。主人を早くに亡くされた節子さんの情熱的な思いが描かれています」

 ――絵はご覧になりましたか

 市川「好太郎さんの美術館が札幌にあって、節子さんの美術館が愛知県一宮市にあるんです。これを歌うと決まったころに、名古屋で仕事があったので、お時間をいただき、スタッフの方と見に行きました。レコーディング前でしたが、本当に見に行ってよかったなと思いました」

 ――タイトルの響きがいい

 市川「『ルーラン』というのはアイヌ語で『崖』という意味なんです。三岸好太郎さんが『ルーラン』という響きが好きだったらしく、出身地を聞かれたときに『石狩ルーラン十六番地です』と答えていたそうです。それを今回、タイトルにされたそうなんですが、実は、前作の『都わすれ』の時に吉田先生が詞を幸先生のところに届けてくださっていたんです。その詞とタイトルを見た瞬間に、この曲を歌いたいって思ったんです。どんな歌なんだろうってすごく興味が湧いたんです」

 ――サビに語り口調のセリフが入る

 市川「吉田先生からいただいた詞の中に、セリフと書いてあって、その部分は歌わないで、しゃべってほしいというリクエストがあったんです。幸先生も、そういう歌はあまり作ったことないなあ、とはおっしゃってたのですが、しゃべるような雰囲気のサビになりました。いままでこういう歌を歌ったことがなかったので、難しい感じもしました」

 ――9月7日にはLINE CUBE SHIBUYAでリサイタルを行う

 市川「今年は30周年を迎えさせていただきます。30年の集大成という意味合いではなく、これから先の歌手人生を考えてのリサイタルにしたいなと思ってます。今年もタイトルを自分でつけさせてもらったのですが、『ソノサキノユキノ』にしました。“この先”よりは“その先”の方が奥行きがあるかなって思って、このタイトルにしました。オリジナル曲にしても、カバー曲一つとっても、自分がやってみたいという形のリサイタルにしたいなと思ってます」