視聴率3冠王争いに「M」の力がうごめく?
歌手・浜崎あゆみがデビューする裏側を描いたテレビ朝日系の連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」(土曜午後11時15分)の放送再開が6月13日に決定したことが分かった。
緊急事態宣言の全面解除で徐々に普段の日々に戻ろうとしている中、テレ朝が「M 愛すべき人がいて」を“放送解禁”する。同ドラマは第4話まで収録済みだったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で収録スケジュールの見込みが立たないため、4話以降の放送を延期していた。
このドラマはテレ朝とインターネット動画配信サイト「Abema TV」(現ABEMA)との共同制作。このタッグには、視聴率争いで日本テレビを追いかけるテレ朝の“思惑”が隠されているという。
「それはズバリ、テレ朝の弱点でもあるM1、F1層(20代、30代前半の男女層)の取り込みです」と指摘するのは広告代理店関係者だ。
「40代以上がよく視聴する報道番組は順調なテレ朝ですが、一方でM1、F1層への訴求力が弱いことがデータに出ている。視聴率争いで日テレに勝つためには、満遍なく視聴率を稼ぐことが大事なので、若者に強いネットメディアであるABEMAの力を借りて、M1、F1層を取り込む形を狙っている」
もちろんABEMAにも、テレ朝の視聴者を取り込むことができるというメリットがある。今後はこのような共同制作が増えていく可能性が高そうだ。
またテレ朝は、木村拓哉主演の「BG~身辺警護人~」の放送開始を6月18日に最終調整しているのは本紙昨報通り。さらに放送延期となっていたTOKIOの松岡昌宏主演の「家政夫のミタゾノ」の第3話が6月19日に放送再開されることも分かった。
6月から“ドラマのテレ朝”の猛攻が始まりそうだ。