元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が8日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、各地で頻発する暴力団が絡む銃撃などの事件について言及した。

 茨城県ひたちなか市では7日、指定暴力団極東会系の事務所で54歳と72歳の組員が銃撃され、病院に搬送されたが死亡。茨城県警は内部トラブルから1人が相手を拳銃で撃ち、その後自殺を図ったとみて、関係者から事情を聞いている。

 暴力団をめぐる事件は最近各地で相次いでおり、5日には兵庫県神戸市北区では指定暴力団神戸山口組の井上邦雄組長の自宅の玄関ドアに銃弾が撃ち込まれる事件が発生。六代目山口組系組員とみられる男(49)が現行犯逮捕された。

 さらに6日には、神戸市長田区の指定暴力団絆會の金禎紀(通称・織田絆誠)代表の自宅玄関に軽自動車が突っ込む事件が発生。同日、佐賀県佐賀市では神戸山口組系事務所に車が突っ込み、シャッターが破壊される事件も起きた。逮捕されたのは六代目山口組系組員(36)だった。

 3団体は、六代目山口組から分裂した神戸山口組、神戸山口組から分裂した絆會という構図。

 暴力団取締りを担当する元東京地検公安部長も務めた若狭氏は「おそらく内部抗争、組同士の抗争が背景にあるのは確かだと思うんですが、警察は内部の動きを把握できないところもある。これまで警察もがんばって、警察と暴力団のせめぎ合いというのは続いている。警察はこういう事件があると情報収集を進めて、一般の民間人が流れ弾で被害を受けてはいけないので、それを防ごうとしている。そのために組事務所の捜索、脱退した元組員から情報を聞き出すとか、警察の動きはこれから高まる。抗争を防いで一般市民への被害が起きないようにしてもらいたい」と見解を語った。

 近年の暴力団関連の情報収集捜査の難しさについても若狭氏は続けて「日々情報収集はしているんですけど、必ずしも以前のようには警察の方にも入ってきていない。組員も減って、コアな組員だけが残って、コアな組員は岩盤が固いし、なかなか情報が入ってこないというジレンマが警察にはある。ずっと続いている警察の暴力団封じ込め作戦は人、物、金を封じ込めるということでがんばっている。組員は激減してはいるが、こういう抗争は避けられないともみている。一般市民への被害は食い止めないといけない」とも語った。