日本大学の新しい理事長に、日大OGである作家の林真理子氏(68)が内定したことが2日、分かった。3日の理事会で承認されれば、7月1日から就任する。アメフト部の悪質タックル問題や、田中英寿前理事長(75)が所得税法違反で有罪判決を受けるなど、日大は最近、不祥事が相次いでいる。知名度の高い林氏でイメージアップを狙いたいところだが…。
日大の新理事長に内定した林氏は、日大芸術学部を卒業後、作家として1986年に「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞を受賞するなど、有名作家としての地位を築いた。翌年には、第1子出産後のアグネス・チャンが、子連れで仕事をすることの是非を問う「アグネス論争」など、歯に衣着せぬ発言と行動は有名。そのうえ各界に広い人脈を持つことでも知られる。
2日に取材に応じた林氏は「母校を何とかしたいという気持ちはずっとあった。明日には正式にお話しできると思う」と新理事長への就任内定を認め、近年の母校をめぐる不祥事には「報道にずっと心を痛めていた。やるせない思いでいた」と明かした。
日大は2018年のアメフト悪質タックル問題に加え、黒い噂が絶えなかった田中英寿前理事長の逮捕などで受験生の人気は低下。かつて「東の日大、西の近大」と並び称された、大阪の近畿大学に、一般受験の志願者数でもブランド力でも大きく差をつけられたのが現状だ。
田中前体制下で染みついたマイナスイメージの払拭は最優先課題だった。日大関係者は「官僚OBや大物政治家も候補に挙がっていたが、田中体制からの刷新を強く印象づけるため、初の女性理事長となる林氏に内定した。高い知名度と広い人脈への期待は高い」と明かす。
はたして日大関係者の期待に林氏は応えることができるのか? ある大学ジャーナリストは「日大には他の有名私大に負けない〝資産〟がある」として、日大復活に太鼓判を押す。
「日大最大の〝資産〟は100万人を超えるOB、OGたちです。林氏の広い人脈を使ってOB、OGの協力を取り付けられれば、田中前体制の負のイメージを受験生から払拭できるでしょう」
日本最大のマンモス大学だけに、各界に大勢の出身者がいる日大。それこそ芸能界だけでも大勢の出身者がいる。
「お笑い界では爆笑問題の太田光、田中裕二に関根勤、オードリーの春日俊彰、さらに落語家の立川志らくなど。俳優では船越英一郎、真田広之、蒼井優。さらにいま放送されているNHKの朝ドラ『ちむどんどん』のヒロイン黒島結菜も日大出身。また脚本家の三谷幸喜氏や宮藤官九郎、演出家のテリー伊藤などもいる。もっとも在学中から活躍してると、中退するケースも多い。それでも日大出身なのは間違いない」(同)
そうしたなかで林氏が新しく理事長に就任するわけだが、イメージアップのためには、ほかにも知名度のある有名人を起用すればいいというのだ。
「もちろん常勤で働くのはムリだろうが、〝外部役員〟のような形で関わることは可能。母校の頼みとあれば、みんな快く引き受けるのでは。テリー伊藤に〝日大改革プロデューサー〟をお願いしてもいいのでは」(同)
有名人に頼ったイメージアップ作戦というと、眉をひそめる人もいるだろうが、田中前理事長の体制下では閉塞感があり、意見することすらできなかった。地に落ちた日大のイメージを回復するには、これくらいの改革が必要かもしれない。












