元東京地検特捜部副部長の若狭勝が25日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演し、北海道・知床半島沖で観光船が沈没した事故で、水中に吊り下げた状態で作業船に運ばれていた観光船が海底に落下したことに言及した。

 若狭氏は落下による今後の影響について「社長が業務上過失致死に問われる可能性はそこそこあると思うんですが、それを問うため、最終的に有罪にするためには、今回の沈没の事故原因が、最後の沈没直前の最大の過失は何だったのかが大事。クジラや岩に当たったのか、何らかの形で水没したのか、解明がされないとなかなか起訴は難しい。それを解明するためには今回の引き揚げて、どこにどういう傷があるのかというのを綿密に捜査する必要がある」と指摘。

 だが「ところが、今回の沈没によって損傷は発生していないとはいわれるものの、実際には損傷が発生しているとしたら、いつの段階で損傷が発生したのか、1か月前なのか、昨日なのかという因果関係がわからなくなってしまう。業務上過失致死の起訴に向けて(落下が)支障になる可能性はあると思う」と分析した。

 さらに「海難事故の捜査をした経験があるんですが、海の場合は道路と違って道路に痕跡が残るということはないので、事故原因を探るためには船の損傷がどうだったのかが大きな要素にはなる。そういう意味では心配はあると思います」と語った。