◇深川真二(48)佐賀支部71期

 ボートレースからつのSG「第32回グランドチャンピオン」が21日に開幕する。〝SGの中のSG〟と称されるように2021年度SGで活躍したトップレーサーが集結し、激しい戦いを繰り広げる。さらに、からつでSGが開催されるのは2010年チャレンジカップ以来12年ぶり。選手はもちろんファン、地元関係者も〝滾(たぎ)る〟思いを抑えることは難しいだろう。ビッグレース恒例の直前カウントダウンコラム第1回は、ただ一人の地元参戦となる深川真二の胸中に迫った。

 ボート界広しといえども深川ほど〝自然体〟という言葉がふさわしい選手はいないだろう。
「そうやね。超自然体やね。俺は…。24場全部が庭やけん(笑い)」

 地元からつでは12年ぶりとなるSG開催。深川にとっては2003年メモリアル以来で19年ぶり2回目の地元SGとなる。しかも、今回は唯一の佐賀勢として強力遠征人を迎え撃つことになったが、気負う様子は見られない。

「こっちはもう30年、走っとるからね(笑い)。SGだから肩に力が入るとか地元が一人だからといって特別に意識することは全くないよ。もちろん水面に出たら毎レース毎レース負けられない思いになる。でも自分の場合はレースのスタイルが決まっとるし、結局どこの場に行ってもやる作業は一緒やけん。深い位置からでも持つように行き足、かかりを重視する。それは変わらんから結局同じようなペラの形になってくるんよ」

 決まった調整をすれば当然ながらエンジン素性に大きく左右されることになる。その一方で迷いがなくなる分、一旦、調整が合えば仕上がりが早くなるメリットもある。しかも舞台は勝手知ったるホームプールだ。

「一番大きいのは節間、何の不安も心配もなく臨めることやね。周り全員知ってる顔だし、戦う相手もいつものメンバー。全場が庭って言うたけど、その中でもからつなら1ミリも緊張せん(笑い)」

 もちろん出走回数は今節のメンバー中でダントツ。自分の〝庭〟で走れるアドバンテージはメンタル面の余裕だけではない。全国屈指の難易度で知られるスタートについても一日の長がある。

「からつは追い風の日の方が多くなるからね。地元の人間でも難しいから、遠征組はもっと分かりづらいやろね。今回いつもの俺と違うとしたらスタートかな。実は思い切って行ってみようかなと思っとるんよ」

 いつもと変わらない自然体ながら眼光鋭い勝負師の顔をのぞかせた。地元ベテランが2017年・平和島ダービー、2020年・平和島GPシリーズに続く3度目のSG戴冠を虎視眈々と狙っている。