元大阪府知事の橋下徹氏が27日、BSフジ「プライムニュース」に生出演。立憲民主党の菅直人元首相が同氏について「ヒトラーを思い起こす」とツイートしたことについて言及した。

 橋下氏は先日ツイッターで、菅氏の発言を「ヒットラーへ重ね合わす批判は国際的には御法度。まあ今回は弁舌の巧みさということでお褒めの言葉と受け取っておくが。それよりも強い野党を本気で作る気があるなら、大阪では自民に圧勝している維新政治を謙虚に研究すべき」と反論している。

 この日、改めてこの問題について聞かれると、橋下氏は「僕は菅さんの文脈見て『歯切れがよく』とか『魅力的』だとか、『主張は別として前舌の巧みさでは』とか、ある意味お褒めの言葉として受け取っとく、と。だけど、個人をヒトラーの人格と重ね合わせて批判するのは、侮辱の領域を超えてますよ、というのをそういうかたちで。お褒めの言葉だからそれ以上言わないけど」とツイッターでの主張を繰り返した。

 しかし返す刀で「僕ね、ビックリしたのは菅さんはじめ、蓮舫さんとか立憲民主の一部の議員とかが、『ヒトラーと重ね合わす批判は国際的にご法度? そんなものはない』とかいうのが、ウワ~っとわいてきてて。君らちょっとヨーロッパ行って、『あなたの態度、振る舞い、ヒトラーと一緒ですね』って言ってみろちゅうんですよ。えらいことになりますよ」と語気を強め指摘。

 日本維新の会から立民に出した抗議については「政党として立憲が謝るかは党と党でやってもらえばいい」としたが、続けて「だけど、この言説は不適切。だって、森(喜朗)元首相が『女性が会議が長い』って言っただけで、立憲の人たちは激烈に怒ったわけですよ、蓮舫さんとか。個人のことをヒトラーということは問題ないって、どんな感覚してんの?と。それでよく政権取るなんて言ってられるな、と」と怒りは収まらず。

 しかし、最後は冷静に「泉(健太代表)さんはそういう古い立憲民主の感覚を全部、捨て去ってもらいたいですね」と訴えた。