菅義偉首相(72)の人気が自民党内で急落し、衆院選に向けた「2連ポスター」拒否の騒動が起きている。

 秋に任期満了を迎える衆院選の立候補予定者は、すでに単独ポスターを貼ることが公職選挙法で禁止されている。

 自民党議員たちは自身の単独ポスターから党幹部との2連ポスターに張り替え作業をスタート。ところが当初は菅首相の写真を使う予定だった議員たちが、河野太郎行政改革担当相(58)に差し替える異例の事態が起きている。

「平時なら総理総裁の菅首相にしますが、現在の人気のなさに断念しましたよ。その代わりが〝ポスト菅〟として人気が高い河野大臣です」(自民党議員)

 菅首相は9月末に予定されている自民党総裁選に向けていち早く出馬の意向を示したことで、ほかの候補者が手を挙げない状況が続いている。

「党内では新型コロナウイルス対策が難しいことで『誰が総理総裁でも同じだ』『火中の栗を拾おうとする新しい候補者が出てこないのは残念』となかば諦めムードさえ出ています」(永田町関係者)

〝選挙の顔〟とダメ出しされた菅首相。有権者は自民党議員にどんなジャッジを下すのか。