6月末でNHKを定年退職した大越健介氏(59)は、10月からテレビ朝日系の看板報道番組「報道ステーション」のキャスターに就任する。「トップシークレットだった。局内でウワサすらなかった」とテレ朝関係者。一報が流れると、局内に衝撃が走ったという。

 大越氏は月~木曜のメーンキャスターを担当。金曜は流動的だが「徳永有美アナウンサーがメインを務めることがほぼ決まり」(前出関係者)。この布陣で各局との夜のニュース決戦に臨むつもりだ。

 大越氏起用の狙いは「報道のテレ朝」をより視聴者に印象付けるため。さらにもう一つの狙いとして現在、木、金曜担当の富川悠太アナウンサーの〝存在感〟を消すことにあるという。

 富川アナは「ニュースステーション」の久米宏、「報ステ」の古舘伊知郎の系譜を継ぐキャスターとして抜擢された。しかし新型コロナ感染による療養中、週刊誌に家庭問題を報じられた。元々は月曜~木曜のメインキャスターを務めていたが、騒動後は〝格下げ〟になっていた。

「あれですっかりミソをつけてしまった。30代でメインキャスターに抜擢されたのは報ステにフレッシュ感を出すためでしたが、逆に〝底の浅さ〟が露呈してしまった。大越氏の起用は上層部の『富川と同じ轍は踏まないぞ』という強い意志の表れです」(前同) 

 10月以降の報ステについては大越氏、徳永アナ以外に誰が起用されるか、公にはなっていない。これで富川アナを外したら、あまりにも露骨になる。徐々にフェードアウトしていくのが無難だが、果たして。