フリーキャスターの辛坊治郎氏(64)が24日、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演し、ネット上にはびこる〝陰謀論〟について私見を述べた。

 先の米大統領選では多くのデマや陰謀論が拡散されたが、パネラーの八代英輝弁護士は「一応中立公正をうたっている日本のメディアが、アメリカの報道をそのまま垂れ流して批判的な見地を持たないっていうのが悲しい」と指摘した。

 これを受け司会の辛坊氏は「はあ…、そうですね」とため息交じりに賛同。「私もこの業界で40年近く飯を食ってますけどね、私の経験で言わせてもらうと、デマとか陰謀論ってやつは、従来はみんなが信用しているメディアが報道しなければ、単なるデモや陰謀論で済んでたんですよ。表のメディアが否定したら、それはないことになってた」と分析した。

 ところが今は「表のメディアが全く信用されなくなってる」とし「信用されてないから、裏の陰謀論とかデマがどんどんはびこる。実は表のテレビとか新聞とかっていうメディアの力が落ちちゃっているっていうこと。これは自業自得でもあるんだけど」と自戒を込めてコメントした。