アニメ映画大ヒットの「鬼滅の刃」の次の注目、実写化は成功するのか、関係者から疑問の声が上がっている。

 先月16日に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」がわずか10日間で興行収入100億円を突破。子供を中心に大流行し、関連グッズも売り上げを伸ばすなど、日本は今空前の〝鬼滅特需〟に沸いている。

 ワイドショー関係者は「興行収入は200億円をうかがう状況。公開のタイミングが10月末のハロウィンに近かったため、芸能人はこぞって鬼滅コスプレを公開し、ブームが加速された印象ですね。主題歌を歌うLiSAの『紅蓮華』『炎』も大ヒットし、当分この流行は続くのではないか」と指摘する。

 そこで、当然ながら出てくるのが実写化の話だ。一部報道では、すでに計画は動き出しているとされ、主人公・竈門炭治郎(かまど・たんじろう)役には、山﨑賢人や佐藤健、菅田将暉、妹の禰豆子(ねずこ)役には、橋本環奈、広瀬すず、浜辺美波の名前が浮上しているという。

 だが、関係者の間では実写化に懐疑的な声も上がっている。

 ある映画関係者が「まず年齢的な問題をどうするか。炭治郎は15歳、禰豆子は14歳の設定です。そのままの年齢の子役を当てるのは、さすがに無理があるにしても、佐藤健なんて31歳ですからね。ほかも20代ですし…」と首をひねる。

 ある制作会社関係者も「山﨑賢人は漫画の実写化でよく起用されていて、ユーザーから『また山﨑か』と突っ込まれそう。それに、橋本環奈はバラエティー番組の影響で飲酒のイメージが付きすぎている(笑い)。広瀬も浜辺もダメではありませんが、キャスティングはもっと慎重になるべきでは? 違いすぎると〝爆死〟する可能性もありますよ」と指摘した。

 確かに、下手すれば漫画の世界観を壊しかねないだけに、実写化は大きな賭けになりそうだ。