お笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史(50)が、22日深夜放送のラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で、30代の一般女性と10月10日に結婚したことを報告した。4月の失言騒動で猛批判を浴び、好感度がガタ落ちした岡村だが、この日は失言の苦悩についても包み隠さず告白して好感度はV字回復しそう。一部では、同番組にゲスト出演した歌手aikoの応援で「紅白に出演するのでは」ともささやかれている。

 岡村は番組開始から約40分過ぎ、「結婚させていただきました」と報告した。この日はゲストとして同番組のヘビーリスナーだと公言するaikoが出演し、岡村の結婚に「ホントに良かった~」と大喜びで、岡村を質問攻めにした。

 お相手の女性と岡村が知り合ったのは10年ほど前。ただ当初は普通の友人で、たまに食事する程度の仲だったという。急速に接近したのはこの半年。結婚の決め手は、世間を騒がせた岡村の失言騒動だった。

 この失言は、コロナ禍で日本国民のほとんどがステイホームを強いられていた4月23日深夜放送の同番組で起きた。リスナーの「今後しばらくは風俗に行けない」という悩みに対し岡村は「コロナが終息したら絶対面白いことがある。短期間ですけれども、美人さんがお嬢(風俗嬢)やります。なぜかと言えば、短時間でお金を稼がないと苦しいですから」。この発言に「女性蔑視だ!」などとネット上で大炎上した。

 この状況に岡村は翌週の同番組で「多くの人が不自由な生活、苦しい状況にある中で、大変失礼な発言をしてしまいました」と謝罪。さらに相方の矢部浩之が登場して岡村に“公開説教”した。

 同番組は、2014年に矢部が降板して以降、岡村1人で放送してきたが、これをきっかけに矢部が復帰し、5月14日深夜放送から「ナインティナインのオールナイトニッポン」として再スタートしていた。

 結婚した女性とは、そうした時期に急接近した。岡村は「彼女に叱ってもらい、支えてもらったのが本当に大きかった」と振り返った。プロポーズはまさかの駐車場。岡村が「結婚してください」と言うと、女性は「こんなところで、今?」。10月10日に入籍したのも、この女性の希望だったという。

 また放送では、裏番組のTBSラジオ「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」に電話をかけ、おぎやはぎと局の垣根を越えて会話したり、リスナーのリクエストにこたえて、aikoの名曲「ボーイフレンド」を3人で歌う場面もあった。

「結婚したきっかけとして、あの失言の苦悩についても隠すことなく話したのは、非常に良かった。これによって、一時は絶望視された紅白出演の目も復活したのでは」と話すのは芸能プロ関係者だ。

 岡村は人気番組「チコちゃんに叱られる!」だけでなく、大河ドラマ「麒麟がくる」にも出演するなどNHKへの貢献度が高かった。そのため「紅白司会の有力候補」と言われたが、失言騒動によってその目はなくなったと本紙は報じた。

 だが今回の結婚発表で完全に雲行きが変わった――。

「あの失言にもしっかり触れたうえで、それを支えてくれた女性と結婚したのだから、好感度も復活したでしょう。さすがにもう司会はないでしょうが、チコちゃんと一緒に出てきたり、ひょっとすると審査員もあり得るのではないか」(前同)

 特に今回、番組でaikoが祝福したことが大きいという。aikoは13年まで毎年のように紅白に出ていたが、14年から17年は出場せず。しかし18年に復活すると、昨年も連続出場した。

「aikoは18年は『カブトムシ』、19年は『花火』と往年のヒット曲を歌っている。それこそ今年、『ボーイフレンド』を歌って、ナイナイがゲストに来れば大いに盛り上がるのでは。視聴率が欲しいNHKとしても、この案には飛びつくでしょう」(音楽関係者)

 失言により、地に落ちたとみられた岡村の好感度だが、今回の結婚発表で一気に“V字回復”するかもしれない!?