人気俳優・三浦春馬さん(30)の突然の死は、交流のあった芸能人にも衝撃を与えている。

 なかでもショックなのは、三浦を「弟」のようにかわいがっていた俳優の小栗旬(37)だろう。三浦さんは小栗が主催する通称「小栗会」のメンバーだった。初めて共演したのは2008年1~3月に放送された日本テレビ系の連続ドラマ「貧乏男子 ボンビーメン」。三浦さんがまだ高校生の頃だったが、それ以来小栗は目をかけていたという。

 09年に公開された小栗の主演映画「クローズZERO Ⅱ」にも三浦さんは出演したほか、13年公開の「キャプテンハーロック -SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK-」、18年公開の「銀魂2 掟は破るためにこそある」など、小栗の頼れる後輩としてたびたび共演してきた。

「豪快な小栗さんに対し、物静かな三浦さんは対照的な性格。お酒を飲んで演技論を語るのが好きな小栗さんは、物静かな後輩とはあまり合わないはずだが、なぜか三浦さんのことは気になっていたようで、ことあるごとに連絡していたようだ」とは映画関係者。

 本紙記者もまだ三浦さんが世田谷区内に住んでいたころ、三浦さんら数人の若手俳優が小栗を囲んで酒をくみ交わす場面を目撃したことがある。その時は小栗が〝役者論〟を延々と語り続け、三浦さんは真剣なまなざしで聞いていた。相当な緊張感だったようで、途中、小栗がトイレのために席を立ちいなくなると、「ふぅ~」と大きく深呼吸。小栗が戻るまでの間、一緒にいた役者仲間と「ヤバイっしょ(笑)」とヒソヒソ話す姿が印象に残っている。

 誰からもかわいがられた三浦さん。これからという時の自殺は残念でならない――。