タレントのスマイリーキクチ(48)が7日、自身のツイッターを更新。東京在住の女性が山梨に帰省し、新型コロナウイルス感染後に高速バスを利用して都内の自宅に戻った問題に言及。この女性はネットで「非常識な行動」などと批判され、個人情報をさらされるなど袋叩きにされていることを問題視した。

 スマイリーは「山梨感染コロナ帰省女性 この女性の行動を擁護するつもりはありません」と前置きしたうえで「ツイッターで挑発したという情報もありますが、それも真偽は不明です。集団で吊るし上げている言葉に殺意を感じました」とツイート。「私刑は正義ではなく犯罪行為になります。ネットリンチもウイルスも人を襲うのは同類。言葉に責任を持とう」と過度の誹謗中傷をいさめた。

 この女性は勤務先もネットで拡散されたが、名前を書かれた会社は「当社関係各位に新型コロナウイルス感染者は確認されておりません」とサイトで否定。「法的措置も視野に厳正に対応する」と発表した。

 スマイリーはSNSでの風評被害の記事を引用し「警察に行く手順」として対応策をつぶやいている。

 スマイリーといえば殺人事件に関与したというデマをネットに流され、10年間にわたって中傷された経験を持つ。昨年12月には都内で開催された「人種差別撤廃基本法を求める議員連盟」の会合に参加。

「僕をネットで誹謗中傷して捕まった人のほとんどが僕を犯人だと思って『正義感でやっていた』と言っていた。正義感のある人が匿名で集団リンチはしないと思う。正義マンは人を貶めたり懲らしめたりすることを正義だと思っている。自分の正義感を証明するために人を攻撃して追い詰めているのです」と話した。