コロナで激減・輸血用血液ピンチ 白血病克服タレント・友寄蓮が緊急提言

2020年03月08日 11時00分

友寄蓮

 こんな時こそ協力を――。新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人が増えるのに伴い、献血協力者が減り、輸血用血液不足が深刻化している。国がイベントの自粛、延期を求めて以降外出者が減り、献血量は減少の一途。2月末には平常時の87・7%まで落ち込んだ。この事態に過去100回の輸血を経て白血病を克服した美人タレント・友寄蓮(ともよせ・れん=24)が本紙に「今できる正しい献血」を呼び掛けた。

 日本赤十字社によると、国内で必要な輸血用血液を確保するためには毎日約1万3000人の献血協力者が必要だ。2月15日までは必要量の100%が確保できていたが、同23~29日の集計では94・5%(マイナス3793人)、同25~29日には90・6%(マイナス6146人)まで落ち込んでいる。

 2月18日に安倍晋三首相が、大規模イベントの開催時期の見直しの必要性に言及し、厚労省が同20日に「開催の必要性を改めて検討するよう」要請する文書を公表。この後、人々の外出が減り、それに伴って献血協力者も減ったとみられる。

 3月に入ってからも、小中高の休校措置などもあり、各地に出向く献血バスの受け入れが、870件以上もキャンセルされるなど、深刻な状況。これに立ち上がったのが日本赤十字社のCM「はたちの献血」に出演する友寄だ。

 高校2年の時に白血病と判明し、1年4か月の闘病生活中に100回の輸血を経て克服。2014年には「準日テレジェニック」にも輝いた。

 友寄は「日本では1日約3000人の患者さんの輸血が必要ですが、輸血用血液の使用期限は血小板が4日間、赤血球は21日間しかないんです。継続して献血をしてくださる方が必要なんです」と訴える。

 昨年2月から約10か月間の闘病生活を経て退院した競泳の池江璃花子選手(19=ルネサンス)も5日、ツイッターで「輸血の大切さは身に染みて感じていますが、献血の激減による、不安な日々を過ごしている方もいます。そして、命をつないでいる方もいます。少しでも多くの方の献血協力が必要です。一人ひとりが感染対策をし、みんなが早く元の生活に戻れるよう、そして1人でも多くの人の命を救えるよう、私からのお願いです」と呼び掛けた。

 ただし、むやみやたらと献血に出向けばいいわけではない。この新型コロナウイルス禍の事態で正しい献血をするにはどうしたらいいか。

 友寄は「池江さんをはじめ、著名な方が白血病など病気を公表されると、献血も増えます。冬場はどうしても減る傾向がありますが、血液は使用期限がありますので、その時だけ集中して増えても余ることになります。血液は都道府県ごとに管理され、それぞれ在庫量も違います。献血に行ける日の前日夕方までに、近くの『献血ルーム』に電話し、日程調整を聞いた上で予約をするのがベストですね」とアドバイスする。

 1年間に献血できる量は、男性が1200ミリリットル、女性が800ミリリットルと決まっている。

「1回に400ミリリットル献血するとして、男性は年3回、女性は年2回の計算です。それだけに多くの方が定期的に継続して協力してもらうのが重要なんです」(友寄)

 新型コロナウイルスは高齢者や持病のある人、免疫力の弱い人が重症化しやすいとされる。

 友寄は「私も退院後、免疫力がなかったため、インフルエンザの予防接種すら受けられない時期がありました。今回の新型コロナウイルスでは免疫力のない方は十分な注意が必要ですし、健康な方でも、今後はみんな順番にかかってしまうと考えて、免疫力をつけるためにしっかり栄養、睡眠をとるしかないと思っています」とみている。

 感染者が増えた場合、医療崩壊の可能性も指摘される異常事態となっているが、まずは献血をはじめ個人ができることで平常に戻したいものだ。