ハロー!プロジェクトのアイドルグループ「モーニング娘。’19」(リーダー・譜久村聖=22)が、国内最大級の音楽フェスティバル「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル2019」(ロッキン)を成功させて話題になっている。

 10日、茨城・国営ひたち海浜公園で行われた同フェスに2年連続出演。初めてグラスステージに立ったモー娘に、6万人以上の観客は大盛り上がり。1曲目は「みかん」でスタートだ。石田亜佑美(22)が「盛り上がっていくぞ!」とシャウト。3曲目の「I surrender 愛されど愛」は、当初セットリストに入っていなかったが「メンバーが(関係者に)直談判して入れてもらいました」(譜久村)と、思いのこもった一曲で観客を沸かせた。

 この1か月前、小田さくら(20)は首の負傷で出場が危ぶまれていたが、何とか間に合わせ「『LOVEマシーン』で会場のみんなが振り付けをしてくれた時は、この曲の偉大さで体が震えました!」(小田)と、ステージに立てた喜びを語った。

 ロッキンは主にロックミュージシャンが集まる場だが、モー娘のような「アイドル」が通用した理由について、音楽関係者は「下手にロックミュージックに寄せずに“ザ・アイドル”の王道路線で、自分たちのやってきたことを貫いたことが勝因じゃないでしょうか」と指摘する。

「こういうフェスに集まるお客さんは耳が肥えている。小手先のアレンジじゃ通用しないし、そもそもロックの精神とは『自分を貫くこと』から始まる」(前出関係者)

 ロッキンの総合プロデューサーである“カリスマ”渋谷陽一氏も「ロッキンはモー娘を見つけてしまった」という言い回しでグループを称賛。モー娘とロックの交流は音楽業界を活性化させる効果があったようだ。