俳優・内野聖陽(50)がゲイカップルの日常を演じるドラマ「きのう何食べた?」(テレビ東京系、毎週金曜深夜0時12分)が大人気だ。インターネットの見逃し配信の再生回数が、150万回を超えているというからすさまじい。このドラマの人気で、“ゲイの聖地・新宿2丁目”でチン現象が起きているという。

「ゲイの美容師・ケンジ役を演じる内野が、本物のゲイさながらの熱演で大評判なんです。病気で寝込む彼氏のもとへ、内股で小躍りしながら帰宅するシーンや、体をクネクネさせて喜びながら彼氏の手料理に舌鼓を打つシーンなど、内野はプライベートではゲイではないのに“ゲイにしか見えない!”と演技力に称賛が集まっているというのです」と大手広告代理店幹部は感心した様子で話す。

 実際に新宿2丁目周辺の飲食店関係者は、このドラマを受け、ゲイたちの間でチン現象が起きていると明かす。

「ドラマが始まる金曜深夜0時12分ごろには、2丁目から人が減っちゃうんですよ。ほとんどこれは“ゲイ社会現象”といえそうですね」

 しかも「ゲイの視聴者たちは、ドラマで内野を見て、そのあまりの迫真の演技に“本当はゲイなんじゃないの!?”と勘ぐっている人も多いみたい。それだけじゃなくて、ケンジ役の内野にゾッコンほれ込んで、本当に恋心を抱いてしまった人も少なくないらしい」(同関係者)という。

 ここまでは、ある種ほほ笑ましい話だが、そんななか、内野ファンのゲイたちが、大ショックを受ける事件が起きた。

 つい先頃、内野に女優・小山あずさ(33)という恋人の存在が発覚したのだ。そのため、内野好きな番組ファンの大勢のゲイたちが「やっぱりストレートだったのね」とがっかり、意気消沈したという。その結果――。

「大好きだった内野に女優の新恋人がいることが分かって、ショックすぎて“もうあのドラマを見ることができない…”との声が、あちこちで上がっているんですよ」(同関係者)

 それでも番組の人気は上昇中で、キー局プロデューサーは「昨年放送された『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)に続いて、『きのう何食べた?』が大きな話題になったことで、今後、民放各局でゲイやLGBTをテーマにしたドラマが増えることになるかもしれませんね」と話している。

 内野のなりきりゲイ演技が、ドラマ界に与えた影響力は決して小さくないようだ。