「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が23日に都内で開かれ、日本ハムから2位指名を受けた牟礼翔外野手(18=九州国際大付)が感謝の言葉を口にした。

 不安を抱えていただけに、指名後の表情には安堵の色が見えた。昨年11月の明治神宮大会で豪快なバックスクリーン弾を放つなど、高校通算36本塁打を誇る世代屈指の強打者。2年秋にはチームを全国制覇に導いた一方、3年春のセンバツではメンバー外だった。牟礼は「いろんな問題があった中で(ドラフトに)かかるのか、かからないのかという不安もありながら見ていた」と率直な心境を吐露。そんな中での2位指名に「いろんな人のおかげで今ここにいる」と両親、チームメイトらへの感謝を口にし、「プロの世界でどう恩返しできるかが大切」と語った。

 昨年11月に九州国際大付に指導に訪れたイチロー氏からも認められたその実力は一級品。同校の楠城監督は1年春から突出していた才能を振り返った。「4月末くらいに北九州市長杯という大会があって、(入学したばかりの)1年生はあまり試合で使わなかったんです。そうしたら練習の時に牟礼が自分の打撃を見てほしいと言わんばかりに(上級生もいる)グラウンドで素振りしてアピールしていた」。主力の3年生がいる中で、入ったばかりの1年生が監督へ見せた〝直接交渉〟。その姿に「バッティング練習がしたいのか」と思わず言葉をかけ、打たせてみたところ、とんでもない打球を連発したという。「翌日が試合だったんですけど部長に(メンバーに入れられるか)聞いて、急遽入れたのが始まり」。その大会では場外ホームランも放ったといい「すごく印象深い」出来事だったという。

 球界でも希少になりつつある走攻守そろった右の外野手。プロの世界でもその才能を発揮したいところだ。