ワールドシリーズ(WS)3連覇を逃し、ここ3年間で最も早くオフシーズンを迎えたドジャースは再建に課題が山積している。地元紙「カリフォルニア・ポスト」は19日(日本時間20日)に最も喫緊の課題5つを挙げた。
トップはFA市場最大の目玉であるタリク・スクバル投手(29)との再契約だ。ネックは4億ドル(約635億円)とも5億ドル(約792億円)も予想される超巨額契約だ。ドジャースは年俸の後払いによる多額の財政的義務を抱えているのに加え、MLBの選手契約データサイト「コッツ・ベースボール・コントラクト」によると、2027年のぜい沢税の基準になる年俸総額は3億8440万ドル(約609億円)に膨らんでいる。そのため、サラリーキャップ制が導入されたり、より厳しいぜい沢税のルールを設けられた場合、この総額が問題視される可能性が高い。昨年オフまでのような金満補強は難しい。
「スクバルと大型契約を結ぶ余裕がないとか、そうしたくないわけではない。スクバルが今後、数シーズンに渡ってWS優勝の可能性を最大限に高めてくれると判断すれば彼との契約に向けて努力するだろう」と指摘するも「不確実な要素が多すぎるため争奪戦でどの位置にいるか把握するのは難しい」とまとめた。
2番目はキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手(35)との再契約。3年連続でFAになるキケはポストシーズンで17本塁打(レッドソックスで5本)を放っている10月のヒーローで、内外野を守るユーティリティープレーヤー、同時にムードメーカーでもある。チームにとっては貴重な存在だ。本人は「戻ってきたい」と語っている。
「大規模な組織再編が必要になる可能性がある。その場合、35歳のキケその犠牲者となる可能性が高いだろう」
3番目は来季が3年契約最終年のテオスカー・ヘルナンデス外野手(34)を放出するかだ。ドジャースは昨オフも放出を検討している。
2Aから飛び級昇格したデパウラに加え、マイナーには外野手の若手有望株が並び、球団が若返りを図るならテオスカーはうってつけの存在だ。
「ただ、彼をトレードに出そうと決めているわけではない。万全の状態であれば、彼は依然としてチームに大きな影響を与える選手に見える。デパウラの外野守備には大きな不安要素があるため、リスクのない代替選手が控えているわけはない。ただ、不安定な立場に置かれる可能性がある」
4番目はブルペンに関するもので、契約満了を迎える在籍年数の長い3人、ベテラン右腕トライネン、左腕ベシア、右腕フィリップスと再契約するかどうかだ。24年のWS以来、投げていないグラテロを含めれば4人。
「ベシアやフィリップスとの再契約を試みることで継続性を維持するのか(トライネンは38歳で右肩のケガから復帰したばかり)。それとも新たな顔ぶれをロースターに加える機会と捉え、さらに若手投手にリリーフの役割を与えるのか」
最後はアンディ・パヘス外野手(25)と契約最終年のフレディ・フリーマン内野手(37)との契約延長だ。
「パヘスは来季終了後に年俸調停の資格を得るため、シーズン中に長期契約の可能性を探ることに前向きだろう。そうすることで将来のチームの柱となる選手を一人確保できる」
「フリーマンは少なくとも(27年シーズン後に)2年間プレーを続けたい意向を示している。来年、彼と球団が少なくとも彼の将来について話し合うことなくシーズンが始まる可能性は低いだろう」
同紙は今季が王朝の終えんの始まりのように感じたとし、「この冬は新時代の移行をどれほど迅速に進めるのか、どれほど積極的にその実現に向けて動くのかの試金石になる」とまとめた。このオフがWS王者復活のターニングポイントになりそうだ。












