阪神・嶌村聡球団本部長が19日、兵庫・西宮市内の球団施設で会見を行い、佐藤輝明内野手(27)のポスティングシステムを利用した今オフのメジャー移籍を容認することを発表した。
「阪神タイガースは佐藤輝明選手がかねてから希望していました来シーズンからのMLBへの挑戦を後押しする事といたします。球団がポスティング移籍を容認することといたしました」
佐藤は2024年オフからポスティングシステムを利用した将来的なメジャー移籍を希望。昨季は本塁打、打点の2冠王に輝き、球団初のリーグ連覇を達成した今季も打率3割6厘、39本塁打、106打点で3冠王を獲得した。プロ6年間で3度のリーグ優勝と1度の日本一に大きく貢献するなど、虎の主砲として確固たる地位を築いた。
嶌村本部長は「この決断は球団にとって重く難しかった」と胸中を明かしつつ、「優勝して3冠王をとったのも1つの要素ではあるけれども、全てじゃない」と説明。「状況、環境が整ったと総合的な判断をさせていただいた」と決断の背景を語った。
また2020年ドラフトでは4球団競合の末に交渉権を獲得。嶌村本部長自身も近大3年時から1位候補として評価していたといい、「矢野監督も育ててくれて、岡田監督、そして藤川監督と。本人の努力もあり、スタッフの努力もあり、あのような選手に育った」と感慨深げに振り返った。
前日18日には本人に容認の方針を伝えたといい、佐藤からは「ありがとうございます」と感謝の言葉があったという。一方で11月1日から可能となるポスティング申請の具体的な時期については「いつかは申し上げられないです」と明言を避けた。
虎の主砲は夢の実現へ大きく前進することとなるが、球団にとっては大きな戦力流出となる。それでも嶌村本部長は「同じ選手で戦える期間は限られている。それを見越した上でずっと編成をやっている」と強調。ドラフトを基本としながらも外国人選手やFA選手の獲得などあらゆる補強手段を視野に入れていることを明かし、「今そうなったから突然的にプランニングするのではなく、かねてからのプランニングでやっている」と説明した。
最後は「今年の村上くん(ホワイトソックス)や岡本くん(ブルージェイズ)もいい成績を残している。佐藤くんも劣っていないと思うし、頑張ってもらいたい」と新天地での活躍に期待を寄せた。












