パドレスとマイナー契約を結んだ大産大準硬式野球部3年の野上龍哉投手(20)に現地メディアが大きな期待を寄せている。

 野上は身長190センチの大型右腕で最速156キロを誇る。大分舞鶴2年時にセンバツに出場。進学した大産大では準硬式野球部に入部し、今年の西都六大学春季リーグ戦には6試合に登板して自責点はわずか1で、防御率0・38をマーク。

 パドレス専門メディア「ガスランプ・ボール」は「この20歳の投手において最も目を引くのは、その奪三振率の高さだ。今シーズン、25回1/3を投げて54個の三振を奪った。決して誤記ではない。これは『9イニングあたりの奪三振数』に換算すると19・18という驚異的な数値になる」と奪三振マシンぶりに舌を巻いた。

 その一方で同メディアは「大きな疑問は、野上がMLBの環境にどう適応するかという点だ。単に日本から来るからという理由だけでなく、彼がこれまでプレーしてきたのが『硬式野球』ではなく『準硬式野球』のリーグだからである」と大きな課題も指摘した。

「準硬式野球は硬式野球とそれほど大きく異なるわけではない。投手から見たボールの挙動は硬式野球と極めて似ている。むしろ大きな違いがあるのは打者側で、硬式野球ほど強くボールを打ち返すことができない。野上はあらゆる意味で三振を奪えるタイプの投手であるため、この環境の変化が彼の投球内容に大きな影響を与えることはないだろう。もし彼がゴロを打たせて取るタイプの投手であれば話は別だったかもしれないが、20歳の彼がアメリカのプロ野球へと移行するにあたって、この点が大きな障壁になることはなさそうだ」とした。