格闘技イベント「ONE SAMURAI 4」(17日、東京・有明アリーナ)で、ONEアトム級ムエタイ世界王者の吉成名高(25)がリファディン・マスドール(マレーシア)を2ラウンド(R)58秒で下しV2に成功した。

 試合は前日の計量でリファディンが計量に失敗したため、試合は53.8キロのキャッチウエイトでの開催が決定。勝敗に関わらず王座は保持される形式でゴングが鳴らされた。

 1Rからスピード感のある動きを見せた吉成は、相手の蹴り足をつかんでから転ばせるなどペースをつかむ。相手も変則的で力強い攻撃を返されたが、ラウンド終盤にカウンターの左のパンチでアゴを蹴りぬいて最初のダウンを奪った。

 2Rは序盤に相手の攻撃で鼻から出血した吉成だが、前に出てくる相手のバックハンドブローに左ハイキックを合わせる神業でダウンを奪う。危険な倒れ方にレフェリーが試合を止め、吉成のTKO価値が告げられた。この結末には解説席の武尊も「すごい! すごいKO!!」と叫ぶほどだった。

左ハイキックを狙う吉成
左ハイキックを狙う吉成

 試合後、吉成は「今日はありがとうございました。まず試合前に計量で前回に続き、相手選手のオーバーがあったんですけど、敵地の日本で調整が難しかったところもあると思いますし、リスペクトを持って戦えたのはうれしいので、リファディン選手にも声援をお願いします」と呼びかける。さらに「被弾があって鼻血が出ちゃったんですけど、改善できることはまだまだあると思うので。ムエタイという競技を小さい時からやってきて、ムエタイの面白さというものをONEという大きな舞台を通じて分かってもらえたらと思っているので、僕たちの試合をこれからもチェックしていただけるとうれしいです!」と話した。

 続いて1500万円のKOボーナスが与えられると発表され、吉成は「今回初めてで本当にうれしいです!」とはちきれんばかりの笑顔を見せた。

 またONEバンタム級キックボクシング世界王者のジョナサン・ハガティー(英国)に挑戦した秋元皓貴は3R42秒で無念のTKO負けを喫した。