格闘技イベント「ONE SAMURAI 4」(17日、東京・有明アリーナ)での「ONE SAMURAIフェザー級キックボクシングトーナメント」準決勝で、元K-1・2階級制覇王者の野杁正明(33)がモハメド・シアサラニ(イラン)に3ラウンド(R)判定2―1で勝利した。

 1Rから野杁はガードを固めつつ、ジリジリと前に出て顔面やボディーにパンチを放つ。シアサラニからも蹴りを返されたが、野杁もヒザ蹴りや前蹴りを放ちつつ、最後まで圧力をかけ続けた。

 2Rは開始早々激しい打ち合い。ともに顔面にパンチをヒットさせるなどしたが、野杁はこのラウンドも前に出て鋭い攻撃を続けた。

 最終3Rには度々組み付くシアサラニに2度のイエローカードが提示される場面もあったが、野杁は常に前に出続けて攻撃の手を緩めず。一進一退となった試合の結果は判定に委ねられ、2―1で野杁が勝利した。

 試合後、野杁は「ちょっと皆さんが求めていた内容じゃなかったと思うんですけど…」とKO決着できなかったことを反省。さらに「そこに関してはシアサラニ選手が強くてうまかったですし、まだまだ僕の実力不足ということなんで。たくさん応援に来ていただいてパワーもらったんですけど、それを生かすことができなくて、すみませんでした」と謝罪した。

 そして準決勝のもう1試合はルオ・チャオ(中国)が計量とハイドレーションテストをクリアできなかったため、対戦予定だったマラット・グレゴリアン(アルメニア)が不戦勝。これにより決勝は野杁とグレゴリアンが対戦することが決まった。

 そのグレゴリアンとケージで相対した野杁は「パワフルで強くて、最強の選手だと昔から思っていて。もともと階級が違う選手でそこまで意識していなかったんですけど、ONEで活躍する姿を見ていつか戦いたいとずっと思っていたので」と吐露。試合に向けて「ここでグレゴリアン選手と対峙できて、僕自身うれしく思いますね」と意気込んだ。

 対するグレゴリアンは「野杁選手おめでとうございます。今日は試合できなくて残念ですが、決勝は盛り上げたいと思います」と試合の消滅を嘆きつつも決勝に向けて闘志をみなぎらせていた。

拳を合わせる野杁正明(左)とマラット・グレゴリアン
拳を合わせる野杁正明(左)とマラット・グレゴリアン