ドジャースのキケことエンリケ・ヘルナンデス内野手(35)の再契約が微妙となってきている。ポストシーズンに滅法強く〝V3の使者〟として期待されたが、6試合で14打数1安打。ブレーブスとの地区シリーズ第2戦で一発を放って存在感を見せたとはいえ、そこからまったくの音なしに終わった。

 左肘手術の影響で出遅れ、今季は41試合で打率2割2分2厘、4本塁打、12打点に留まり〝10月男〟の本領も発揮できなかった。人気選手であり、チームの士気を高めるうえでも欠かせない存在だが、成績は下降線をたどり、若返りが必要とされる中でFAを迎えるベテランの立場は微妙だ。

 キケは「まだやり残したことがある。もう一度、優勝に挑戦したい。戻って来たいと思う」と残留を臨むが、米メディア「アルバット」は厳しいと見ており「球団フロントは近年まれに見る難しい決断を迫られることになった。フロントは勝利への執念を失うことなく、ロースターを若返らせるという難題を抱えている。ベテランにかける覚悟があるのだろうか。ファンからのプレッシャーや即戦力を求める声もある中で容易な判断ではない。レジェンドの知恵と若手の力量をうまく組み合わせないといけない」と伝えている。

 高齢化が指摘される一方で、大谷、ベッツ、フリーマン、スミス、マンシーらの主力は外せない。キケに引退の考えはまだなく、フロントの〝温情〟が続くのか、それとも…。