ドジャースはブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)で4連敗で敗退し、ここ3年では最も早くシーズンオフに突入した。最大の話題はワールドシリーズ終了後にFAとなるタリク・スクバル投手(29)の去就だ。

 昨年まで2年連続でア・リーグのサイ・ヤング賞に輝く、現役最強左腕はFA市場の目玉だ。ドジャースの山本由伸投手(28)の投手最高額の総額3億2500万ドル(約462億円=当時)超えが確実視され、5億ドル(約790億円)を予想する報道もある。大争奪戦は必至だ。

 地元紙「カリフォルニア・ポスト」は16日(日本時間17日)に同じ左腕でサイ・ヤング賞2度のブレーク・スネル投手(33)が残留を要請したと報じた。

 スネルは同紙の取材に「私はただ、『こんな状態で私を置いて行かないでくれ』と言っただけです」と語るとこう続けた。

「目標はワールドシリーズで優勝することだった。それが出来なかった…だから終わった今、『行かないでくれ』という気持ちです」

 スネルは共通点が多いこともあり、スクバルの移籍後、親交を深めた。「兄貴」「弟」と呼び合い、AIでラップ動画を作成し、SNSで公開すると一気に拡散した。シーズン中はスクバルの今後について話し合うことはなかったが、敗退が決まるとすぐに〝リクルート〟活動したという。

 当のスクバルはドジャースを「素晴らしい組織、素晴らしいチームメート、素晴らしいファン」と称賛している。NLCS第4戦後、「残留したいか」と問われると、「自分の将来について正直言って何もコメントするつもりはない」と去就に関するコメントを避けた。

 ドジャースに少しの優位性はありそうだが、同紙は「だからといって、彼との再契約が容易だとは限らない」と疑問視。「ロックアウトの脅威や、サラリーキャップ制などにより厳格な財政規律が導入される可能性は、すでに膨れ上がった給与総額にさらに巨額の契約を追加することを困難にするかもしれない」と指摘した。

「彼が戻ってきてくれることほど、うれしいことはない」。スネルの願いは通じるか。