試練を乗り越え、2年連続日本一にたどり着けるか――。パ覇者のソフトバンクは14日から日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(みずほペイペイドーム)に臨む。チームは慢性的な首痛を再発した柳田悠岐外野手(38)のCS不在を覚悟。13日に本拠地で行われた前日練習を見守った小久保監督は、10日から別メニュー調整を続けている柳田について「(当初は)いけそうだったけど、ちょっと厳しいかもしれない。実際に今日も動けていないので、いきなりとなるとケガのリスクも怖い。(柳田が)いない場合の打順も決めるようにという指示を出している」と明かした。
柳田にとっては春先にも悩まされた「持病」。一度発症すると痛みが引くまで時間を要し、一定期間の欠場を余儀なくされてきた過去もあるだけに、チーム内の受け止めは慎重だ。懸命の治療を続けている柳田の回復が思わしくなければ、CS不在の可能性も出てきた。
今季の柳田は3年ぶりにレギュラーシーズンを完走した。128試合に出場してリーグ3位の打率3割2厘、同5位の70打点、同10位の19本塁打をマーク。3番・近藤、4番・栗原の後を打つ5番打者として相手の脅威となり続けた。ポストシーズンでの実績も十分で、CSでは歴代最多の通算57安打、36打点、内川聖一氏と並ぶ歴代最多タイの10本塁打を記録。何よりチームの精神的支柱だけに、不在となれば大きな戦力ダウンは避けられない。
ただ、そんな時だからこそ常勝軍団の底力が試される。期待がかかるのは、今季辛酸をなめた大砲・山川穂高内野手(34)だ。開幕から不振を極め、打率1割7分8厘、11本塁打、28打点と低迷。3か月にも及ぶファーム再調整を経験した通算286本塁打のスラッガーは、静かに闘志を燃やしている。2024年はCS、25年は日本シリーズでそれぞれMVPを獲得。柳田に代わり指名打者でのスタメン起用が濃厚で、CSファイナルステージのキーマンとして急浮上した形だ。
果たして、今秋はどんなドラマを描くのか。柳田不在の穴を、苦しみ抜いた大砲が埋められるか。山川のバットに注目が集まる。













