西武は10日、日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第1戦(ベルーナ)を3―2のサヨナラ勝ち。ファイナルステージ進出に王手をかけた。
勝利の立役者は1番に座る助っ人・アレクサンダー・カナリオ外野手(26)だ。日本ハム戦(ベルーナ)、2―2で迎えた延長10回一死から敵6番手・細野の初球、甘く入った変化球を左翼席に突き刺し、勝負を決めた。「すごくアンビリーバブル。信じられない気持ちだよ」。ナインから手荒いウオーターシャワーで祝福された。
試合前までチームはCS9連敗中。負のジンクスも断ち切り、ファイナル進出に王手をかけた西口文也監督(54)も「何とか決めたいところで、決めてくれた」と笑顔を見せた。
カナリオのサヨナラ弾は、シーズンでの6月26日以来。チーム最多の69試合で1番打者を務めた助っ人は「先頭打者弾」もチーム最多の4本。文字通りチームに無形の勢いをつける役目も担っている。
普段は陽気なドミニカンに、首脳陣は実は総出である〝教育〟を施しているという。それは「打ったら必ず一塁ベースまで。喜ぶのは〝そのあと〟」というもの。もちろん打った打球が全て、フェンスを越えれば何の問題もない。だが、外野に転がった打球でどこまで進塁できるかは、打者の走力と判断力によるところが大きい。
仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(55)は「カナリオはヒットで喜ぶのが、ちょっと人より早い。一塁到達前に、派手にこっち(ベンチ)見て、喜んでしまうクセがあった。だから『ツーベースでも、そのベースを取ったら、その次のベースを取るのが、その次にやること。打つだけで喜んで止まるのはダメ』っていうのは、何度も言っている」と明かす。
〝お小言〟のように口酸っぱく唱えているのは、来日初年度でまだ26歳と若く「走攻守でまだまだ伸びる可能性がある。それこそ将来は、トリプル3(3割、30本塁打、30盗塁)を何度もできるだけのポテンシャルがある」(仁志コーチ)と類まれなるポテンシャルを見いだしているからに他ならない。
CSで値千金の働きを披露したドミニカンは、すでに来季契約も内定済み。異国でさらに〝大化け〟する可能性は大いに秘めている模様だ。












