富山競輪場「第42回共同通信社杯競輪」が18日に開幕する。前検日(17日)に競輪場に着いたある男が、誰もを驚かせていた。
富山競輪場に到着した町田太我は、直前に走っていた奈良競輪場開催の平安賞の時とは別人だった。「丸刈りじゃないですか!」。会う人、会う人に驚かれていたその頭は決意の表れだった。
「戒めです」
平安賞の準決では犬伏湧也の番手を回ったが、離れてしまった。絡まれたことはあっても、その現実を前に「情けない」という悔しい思いとともに、これからへの決意を髪型に込めた。そして両手を合わせ、欲から離れ競輪に邁進する思いを表現した。
そんな町田を見たビッグレース初出場の小堀敢太は「ぶっ飛んでますね…。あれくらいじゃないと、ダメなんですかね」とトップ選手の振る舞いに衝撃を受けていた。脚力、スピードだけでなく心身を削り合うのが競輪。「今の自分は普通の人間。これじゃダメなのかも」と小堀の心を震わせていた。
競輪選手の道は鬼の行軍。仏の心に通じつつも、走りではジャッキと化す。「中3日だけど、やることをやってきた」。一次予選11Rは本業の自力戦。思いを走りにぶつけ、風を切り裂く。












