松嶋菜々子主演のテレビ朝日系ドラマ「おコメの女―国税局資料調査課・雑国室―」が5日の最終回ラストシーンで、シリーズ化に含みを持たせるような「1文字」を残して幕切れとなった。

 松嶋演じる国税調査官・米田正子率いる「雑国=ザッコク」こと、国税局の「複雑国税事案処理室」メンバーが面倒な脱税案件を次々と解決していく物語。最終回では、ドラマの主軸をなす政治家「鷹羽家」の不正に関し、10億円の裏金を暴いて決着をつけた。

 ラスト、オフィスにある「課税第二部」「複雑国税事案処理室」の掲示が映しだされる。感慨深く見つめた正子が微笑めいた表情を見せて立ち去ると、「処理室」が「処理課」になっていた。シールで〝上書き〟された形だった。

「雑国室」は、2月26日の前回第8話で、解体されることが上長にあたる課税第二部の部長・麦谷(戸次重幸)が告げられていた。最終回ラストでは、正子以外誰の姿もなかった。「課」のシールが貼られたのは、一転して昇格となったのか、正子の希望かしゃれっ気なのか…。前者ならドラマのシリーズ化も考えられる。

 チーム解体から復活といえば、同じ木曜日のテレ朝系「緊急取調室」で見られた。天海祐希演じる真壁ら「キントリ」こと警視庁「緊急事案対応取調班」が、シリーズ完結となった昨秋の第5シーズンで再結成。2021年の第4シーズンで、キントリは解散となっていた。シーズン5では警視庁が同班の臨時運用を決め、任務を果たした後に非常招集が解かれた。

 縁の太いメガネに、黒系統で一貫した服装、おむすびに日本酒とコメに絡んだアイテムと、スタイリッシュな正子像が確立。シリーズ化に耐えうるキャラクターとなっている。最終回では、正子が「ザッコク」生みの親であるかのような解き明かしも見られた。

 ほとんど顔も姿も映らない「局長」に、正子は歓楽街の〝怪しい〟領収書を突きつける。出張での不正な経費請求ネタで脅し、「新しい部署を立ち上げるのに、少々ご協力を」と迫った。第1話では、正子を敵視する麦谷が、新部署創設は異例も異例で「おそらく本省の大物が動いた」と語っていたが、大物を動かしたのは正子ということになる。〝ラスボス〟のような正子が剛腕で、キントリのようにザッコクを復活させるのか…。