20日のフジテレビ系ドラマ「終幕のロンド―もう二度と、会えないあなたに―」第2話にカスハラやそれに類似する場面があり、〝後始末〟の描き方が一部視聴者の不快感を呼んだ。
草なぎ剛演じる主人公の遺品整理人・鳥飼が、仕事を通じて遺族らに寄り添い、セレブ一族で名声高い真琴(中村ゆり)と運命的な出会いから距離を縮めていく物語。第2話は、独居の父が娘に留学費を渡すと伝えた後に病死し、娘と兄が鳥飼の会社に遺品整理をしてもらうエピソードを軸に進んだ。兄妹が留学費700万円を探しても見つからず、遺品に紛れ込んでいないかプロの手に委ねたのだった。
整理現場に立ち会った娘の中学生・里菜(山下愛織)が強烈だった。手袋で書籍を手にしたスタッフに「汚い手で触らないでもらえませんか」。落ち込むゆずは(八木莉可子)を「遺族は癒やしを求めている」と鳥飼が諭す。「癒やしを求める表現は人それぞれ。時に理不尽なクレームの中にさえ、ご遺族様の悲しみや癒やしを求める気持ちが潜んでいたりする」と続けた。
とはいえ、「留学できなかったらどうしてくれるの」「絶対あるはずだから」と里菜の暴言は止まらない。揚げ句、謝るゆずはを「あなたたちが盗ったんでしょ」と泥棒扱い。兄の遼太(西垣匠)は、実は生活苦で病気持ちの父が資金を工面できなかった可能性を鳥飼にほのめかしていた。
結局、お金は見つからない。ただ、父の暮らしと思いが伝わる遺品を見せられた里菜は号泣。真実を悟り、父への感謝の念が噴きだした。
一方、カスハラまがいの言葉を吐きまくった里菜が、ゆずはらに謝罪する場面はなかった。遼太も里菜をいさめた程度。謝罪を勧めたり、代わって自らが詫びることもナシ。暴言の後始末なく、このエピソードは美談調で終わった。
X(旧ツイッター)では「寄り添うのは大事だけどカスハラは容認してはならない」「カスハラまみれだった」「週明けからカスハラ見たくはないかな」「働き方改革が喫緊の課題とされるこの御時世に(中略)と思って観るのやめた」といった不快感や違和感を示唆する投稿もみられた。
鳥飼は真琴の母・こはる(風吹ジュン)から生前整理の相談を受けている。こはるは余命短いことを真琴には明かしていないため、真琴は鳥飼に不信感を抱く。この日のラスト、守秘義務のためか、こはるの病状を話せない鳥飼に「もし母に何かあったら、あなたを一生許さない」などと、筋違いな「許さない」を連呼。真琴は顧客ではないが、カスハラに近い暴言と言える。Xには「理不尽 完全八つ当たり」との指摘もあった。













