“女芸人マニア”として知られているお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳が、これから“馬鹿売れ”しそうな女芸人を紹介するこの連載。今回は、人見知りせずおしゃべりが大好きなうえ緊張することもないという、“鋼のメンタル”を持つ女ピン芸人を紹介する――。

【プロフィル】
 芸名‥こいけろ。
 生年月日‥2000年7月5日
 所属事務所‥太田プロダクション
 デビュー‥2022年10月

 ある番組で“芸人に手を出す女性芸人”と暴露されてフィーチャーされました。その後、イジリの多くがその話になりつつありました。しかし彼女はそんなイジリを嫌がることなく、堂々としていて頼もしかった。実際はすぐ手を出しているわけではないそうです。

 そんなこいけろ。さんに話を聞いてみました。

 ――お笑いを始めたきっかけは

「生まれて初めて見たお笑いが幼稚園の頃、テレビでやっていた『エンタの神様』。幼いながらに『私は見る側じゃなくて、そっち側に行きたいな』と思っていました! 踏み切るきっかけは19歳、専門学生の時に『THE W』ではなしょーさんを見た時の衝撃。『こんなにかっけえならやるしかない!』と思ったからです!」

 ――暴露により尻軽女キャラをつけられた

「全然そういう形で世に出ようと思ってなかったので自分のことながらかなり衝撃でした! 奔放な女、絶対に賛否が分かれるので怖いというのが正直なところでしたが、だんだん定着してきて、周囲が扱い方に慣れてきて、私も乗っかれるようになってきました! でも今でこそキャラクターを強みにできてきましたが、当初は“どう扱ったらいいか分からないデカ爆弾”を付与されたなと思いました…」

 ――社交的で初対面でも平気な印象がありますが、どこで身についた?

「生まれてこの方、人見知りをしない性格でおしゃべりが大好きなので、スキルというよりは後先考えず楽しく過ごしたいという性質?なのかなと思います。昔からモテよりもウケに快感を覚えてたから、とにかくしゃべってしゃべって身についたのかな。強いて言うなら母が芸人さんくらい明るくふざけた人で、それをマネしていくうちに身についたのかな。面白お母さんなので初めて会う方にもグイグイ行く。確実に『お前の母ちゃんだな』と言われます」

 ――将来の目標は

「トークバラエティー番組に強い憧れがあり、とにかくおしゃべりで戦えるようになりたい。始めはスネ夫のような立ち位置で取り巻きみたいな立ち回りをして、最終的にはジャイアンとしてスーパーコメンテーター芸人になりたい!」

 ――いろんなバイトをしてきたとか

「いったん社会人になり、報道番組のADをしてたんですが、それ以降は転々としてます。一時期は5個くらい掛け持ちしてました。居酒屋、ガールズバー、単発バイト、飲食の夜勤など経由して、今は水道検針、ライブハウススタッフ、芸人BARでバイトしています! あとは実家がCoCo壱番屋のFC店舗を経営してるので、お手伝いでシフトに入ったりする時もあります」

 ――ネタの作り方は

「まずはコントの設定をとにかくたくさん書き出します! 単語ガチャというサイトがあって、ランダムに単語が表示されるのですが、3つ表示されたうちのどれかで設定が出るまで考える、というのを気力の限界が来るまでひたすら繰り返します! たまったらライブがない日を狙ってカフェにこもり、書き出した設定の中からいくつか抜粋して主人公のキャラクター設定を考えます。あとはその主人公がこの設定で言いそうなこと、やりそうなことを構築していって…という感じです! 世の中への偏見が多いので、それを体現できるネタを作れるように意識してます!」

 ――影響された芸人は

「有吉弘行さん、いとうあさこさん、ケンドーコバヤシさん、大久保佳代子さん、友近さん、ぷぅのはなさん。あと芸人じゃないですが、若槻千夏さん、島崎和歌子さんみたいなタレント性がある人にもなりたい!」

 緊張することがない“鋼のメンタル”を持つ芸人さんで、今後の活躍に注目です。

 ☆しんどう・たつみ 1977年4月15日生まれ、千葉県出身、本名・濱島英治郎。平井“ファラオ”光と組む「馬鹿よ貴方は」として「THE MANZAI」「M―1グランプリ」で決勝進出を果たした実力派。緻密なネタ作りに定評がある一方、女芸人ナンバーワン決定戦「THE W」では、予選会場に足しげく通い、ほとんどの出場者のネタを見るほどの“女芸人マニア”。