「ダチョウ倶楽部」肥後克広(62)の著書「頼る力」(小学館新書)が8月1日に出版され、好評を得ている。故上島竜兵さんや寺門ジモンはもちろん、著名な先輩芸人や竜兵会の後輩など数多くの芸人に頼ってきたという人生論が詰まった一冊だ。取材に対しても謙虚に「頼る力」を解説するが、その裏で現在、若手実力派芸人に頭を悩ませていた。
同書では肥後の人生を振り返りつつ、その時々で頼りにしてきた人物と、得た教訓を書き連ねている。反響も上々で、友人やファンから購入を報告されることも多い。「うれしいですけど、街を歩いていて先生と呼ばれたことはまだないですね」とニヤリ。
目まぐるしく価値観が変化していくこの時代に肥後が最も頼りにしているのが、ダチョウ倶楽部を慕って集まった竜兵会の面々をはじめとする太田プロの後輩芸人たちだ。コンプラ違反など度々アドバイスを受けてきたという。最近も「自分のカミさんを妻って言わなきゃいけないんだって知ったんですよ」と自身の考えをアップデート。だからこそ同書には「昭和のクソジジイは令和では生きていけないから、若い人を頼りましょう」というメッセージを詰め込んであるのだ。
長らく芸能界の第一線を走り続ける大ベテランながら、プライドなどにとらわれず大いに後輩を頼るべきとの気付きを得ることができたのは、肥後の人柄ゆえだろう。それでも「僕一人じゃないです。上島と寺門の3人でいてそうなってしまった」と笑ってこう続けた。
「最初は3人ともカリスマを目指したわけですけど、なれなかった。目先、目先でやっていたらこうなってしまったという。有吉(弘行)さんとか後輩を見ていると、ちゃんとビジョンがある。うちらはなかったですから。それが良くも悪くもダチョウ倶楽部だった。今じゃアウトのようなプロデューサーから『いいからやれ!』とか言われてやってたら、こんな仕上がりになっちゃった」
そう明かす肥後だったが、今、若手実力派の「霜降り明星」の粗品を巡って悩んでいるという。
2人は8月7日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で共演。「ダチョウ倶楽部を考えよう2025」という企画で共に伝統芸の熱湯風呂に挑戦するなど絆を育んだ。そこで一緒にライブを行うという話が立ち上がったのだが、「粗品とやるならいい加減なことはできない。いや~めんどくさいなぁ。ぶっちゃけやりたくないなぁ」とホンネも…。
もちろん、粗品とやりたくないというわけではないが、ライブを行うにあたってのネタの準備が大変なのだ。そしてこの難題に対しても「頼る力」を発揮。出川哲朗、デンジャラスの安田和博などに開催の可否を相談した。
「出川君は『大丈夫ですよ。やっても、やらなくてもネタになります』と。安田君も『やったほうがいいですよ。ネタは粗品に3、4本書かせましょう』と言ってくれてました」
それに納得した肥後は「そっか、そっか、と。それで自分の意見に立ち返るとするならば、ライブはやりませんよと」とあえてボケて場を盛り上げた後、「やる方向で動いていますよ」とひっそりと明かした。
果たして肥後と粗品のライブはいったいどんなものになるのだろうか。
☆ひご・かつひろ 1963年3月15日生まれ。沖縄県出身。85年にお笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」を結成。テレビ番組「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!」(日本テレビ系)で知名度を上げ、以降バラエティーを中心に活躍してきた。俳優としても活動しており、放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」や全国公開中の映画「風のマジム」に出演。10月17日には映画「劇場版『牙狼<GARO>TAIGA』」が公開される。













