ボートレース宮島のプレミアムGⅠ「第12回ヤングダービー」(優勝賞金1300万円)は28日、12Rで優勝戦が行われた。井上忠政の3カドまくりで始まったレースは、その後、二転三転したが、先行する中山翔太を2周2Mで差した前田滉(25=愛知)が3周1Mを先取りして決着。まれにみる大乱戦に決着をつけ、通算11回目の優勝をGⅠ初優出初Vで飾った。
人気の1号艇・新開航はインからコンマ06の踏み込み。これ以上ないタイミングだ。しかし、伸びが評判の井上が3カドからコンマ02の危険な飛び出し。これではまくられても仕方がない。
井上の内にまくり差しを叩き込んだのは前田だったが「2Mはひどかった。(井上と)ボートも当たって冷静じゃなかった」と、井上とともに大きく流れ3番手の中山翔太に先行を許す。それでも、諦めずに追いかけた結果が2周2Mの差しになった。
「中山君も足は良さそうだったけど、冷静に回れた」。焦ったり冷静になったり、若さ故の感情の起伏はあったにせよ、3周1Mで中山と井上がもつれて(井上が妨害失格で中山が転覆)からの1周半は独り旅。井上、前田、中山はそれぞれ〝天国と地獄〟を行ったり来たりしながら、最後に笑ったのが前田だった。
「Sは思ったよりアジャストしたけど(吉田)裕平さんより出て行くのが分かったので、どこが開くのかと展開を見ていました。朝一に乗ったらしっかりゾーンに入っていたので、ペラの微調整をしたぐらいです。仕上がりは完璧でした」
最終的に完調となった77号機だが「予選は結構苦しんだので、ここまで良くなるとは…」と優勝できる足に仕上げたのは前田の手腕に他ならない。「今まで調整力のなさを痛感していたけど、住之江(GⅠ高松宮記念)で予選突破できたことが自信につながった。自分のペラを信じた結果、良くなったので、これからも自分を信じて行きたい」と調整力という武器を手に入れた若武者は「ここで終わる選手にはなりたくない」とSG戦線への殴り込みを宣言した。












