20日のNHK連続テレビ小説「あんぱん」第37回で終盤、ヒロイン・のぶ(今田美桜)の祖父釜次(吉田鋼太郎)の号泣が響き渡った。朝の列島、まさかの空気を切り裂くような慟哭にSNSで「びっくり」などと反響が広がった。

「豪~よ~おお~~~~~~ああ~~~~!うっ…うっううぅ」

 受け取りたくない便りを手にした釜次は悲報を確認して泣き崩れ、地面に伏した。背後から書面をのぞき込もうとする、孫でのぶの妹・蘭子(河合優実)。釜次が営む石材店で働いていた豪(細田佳央太)が日中戦争に召集され、その戦死公報を兵事係が届けに来たのだった。応召前日、蘭子は豪と互いに愛情を告白し合い、一夜をともにしていた。

 ドラマ後放送の「あさイチ」では、「今日ですか」「ちょっと予想してなかった」「まったく油断していたというのもアレですけど」などとキャスター陣が口々に漏らした。視聴者もX(旧ツイッター)で、豪の戦死について「思ってたより早くてびっくり」「豪ちゃんショック」「会社に行く気が失せました」「予想外すぎて、言葉が出ない」「帰ってきてくれると思ってた」などと悲しみの声が相次いで発せられた。

 さらには「釜じいの悲しい雄たけびが頭から離れない…」「吉田鋼太郎さんの声量にめちゃくちゃびっくりした」といった投稿も。釜次の号泣は約30秒に及んだ。「演技が大袈裟」とのX投稿もあったが、「釜次が泣き崩れたところから胸が締め付けられた」との反応もあったように、この場面に胸を打たれた人は少なくなさそうだ。

 吉田といえば、故蜷川幸雄さん演出の舞台などシェークスピア劇の俳優として知られる。「あんぱん」では、「吉田鋼太郎だけ声が舞台の声量でおもしろい」「蜷川舞台の声量」「あの声量が聞けて見どころ」と際立った「声」が話題になっていた。

 そして今回、究極の悲しい場面で大音量の号泣が視聴者の涙も誘った。