タレントのデヴィ夫人ことデヴィ・スカルノ氏(85)が16日、暴行の疑いで書類送検され波紋を呼んでいる。デヴィ夫人は今年2月に日本初となる犬猫保護に特化した国政政党「12(ワンニャン)平和党」の立ち上げを発表していたが、影響は避けられそうにない。

 捜査関係者によるとデヴィ夫人は今年2月に東京・渋谷区の飲食店で自身が代表を務める芸能事務所の従業員だった女性の送別会で、今後の活動方針や政治活動をめぐって女性と口論となり、シャンパングラスを投げつけたという。女性にケガはなかったが、仲裁に入った別の従業員が腕に全治一週間のケガをした。警視庁の調べに対してデヴィ夫人は「グラスなどを投げつけておりません」と容疑を否認している。

 本紙はデヴィ夫人に2度電話したが16日時点で折り返しはない。また所属事務所の株式会社オフィスデヴィスカルノも取材に対して、電話口のスタッフが「4月1日に入社したばかりで」と話したうえで「担当者不在のため折り返し連絡します」と対応。しかしこちらも16日時点で折り返しはなかった。

 女性従業員は退職するとはいえ事務所内のトラブルを内々で処理することはできなかったのだろうか。「デヴィ夫人は事務所スタッフとのトラブルは今回が初めてではありません。最近でも元従業員と裁判沙汰になったばかりでした」(芸能プロダクション関係者)

 2022年に元従業員2人から解雇をめぐって労働審判を起こされている。トラブルの発端は、コロナ禍の21年にインドネシアに渡航したデヴィ夫人が帰国した際に、感染を危惧した従業員たちが帰国後2週間は職場に出社せずに在宅勤務をする方針を決定。これに激怒したデヴィ夫人は従業員全員に解雇を通告。そのうち2人を実際に解雇したのだ。

 労働審判の結果、2人に合わせて600万円の解決金支払い義務を認める判断が下された。デヴィ夫人は異議申し立てを行ったが、退けられたうえに未払い給料などを上乗せされた約2900万円の支払いを命じられたのだ。

 デヴィ夫人は2月3日付の自身のブログで「労働基準法の改正を求めます」と題した長文を掲載し反論。「ほとんどの弁護士は『労基』に勝つことは出来ないと始めから諦めています。この現状はおかしいと思います。私は10年かかろうと、20年かかろうと、労働基準法の改定を訴え続け、闘い続けます」と執念を燃やしていた。

デヴィ夫人しか着こなせないゴージャスドレス
デヴィ夫人しか着こなせないゴージャスドレス

 容疑を否認しているデヴィ夫人だが、各方面へ影響を及ぼしそうだ。12平和党は7月の参院選で国政進出を目指すとしていたが同党事務局は「現在、確認中です」と回答するにとどめた。

 18日に衆院議員会館で行われる「動物愛護推進勉強会」に特別ゲスト出演する予定となっているが、デヴィ夫人は姿を見せるのだろうか。