◇坪口竜也(35)長崎支部104期

 昨年はキャリアハイの8優出をマーク。特に7月は若松(3着)→びわこ(5着)、10月にまるがめGⅢ企業杯(準V)→とこなめ(4着)と2度の連続優出。12月宮島優出5着で一年を締めるなど一気にリズムを上げた。

 そんな昨年を「うまいこといっていたんじゃないかな」と振り返る。2021年後期以来となるA1級に復帰した今年も、初戦の大村で準V。2月の大村・九州地区選でも準優進出昨年からのいい流れを持続させている。

 好調の要因について「きっかけはメンタル面ですね。『やってやろう!』という意識を捨てました。自分は空回りするタイプだったので、その意識を取っ払った。『なるようになる』というわけじゃないですけど、吹っ切れた感じが逆に僕には合っていたのかなと思う。だから楽にレースに臨めるようになった。何が変わったかといえば、それが一番大きいですね」と明かす。

 以前はA1級昇格や優勝を目標にレースに臨んでいたが、それが過度な気負いにつながり裏目に出ることもあった。その意識を大きく変えたことで流れを引き寄せた。

 そのスタンスは正規あっせんでは初のGⅠとなる九州地区選でも生きた。「GⅠはやっぱり雰囲気はすごかった。自分が〝ゆったり〟するスタイルになってから出場しているので周りみんなの動きはすごいなと…。でも、そこでも自分のスタイルを崩さないようにとは思っていました」と自身のスタンスで臨みGⅠでは初となる予選突破を果たした。

 25年後期適用勝率も6・27でA1級残留も十分に射程圏に入っている。それでも「キープできればいいですね。でもそこも『絶対にキープするぞ!』というのではなく、ですね。今は目の前のレースに集中できているし、そういうメンタルで行けるようにしている。あまり目標は立てずに目の前のレースに集中して、それで結果がついてくれば、それがいいですね」と〝脱力モード〟を貫いている。

 師匠だった川上昇平氏が1月大村を最後に引退し、ボートレーサー養成所の実技教官に就任する。「事情もあってギリギリになって聞きました。昔は迷惑しかかけていなかった。若い時にやらかしていたことも、お叱りというか、そういうのもあったから、今はちゃんとやれることができているのかな。それはすごく助かりましたね。これからも成長した姿を見せられればいいですね」。恩師への恩返しのためにも結果を出し続ける。