今年でソロデビュー50周年を迎えるシンガーソングライターの高山厳(73)が1日、東京・文京区の「BAR MY PLACE」で弾き語りライブを行い、全19曲を披露した。

 高山は1971年、ばんばひろふみ、今井ひろしとフォークグループ「バンバン」を結成。75年7月に「忘れません」でソロデビューを果たした。

 この日のテーマは青春。高山は「やっぱり一番輝いていたし、輝ける時期なんですよね。まだ青さがあるから失敗もするし、そんなことが歌えたら」とあいさつし、小椋佳の「さらば青春」(76年)やチューリップの「サボテンの花」(75年)のカバーで聴衆をうっとりさせた。

 自身のヒット曲「心凍らせて」(92年)をピアノで弾き語りした後には、昨年10月に亡くなった俳優・西田敏行さんとのエピソードを明かした。

「釣りバカに出てもらいたいって直接オファーをいただいたんだけど、(マネジャーいわく)台本はないらしい…と。私は痩せてるので太刀魚の役かと思いましたよ(笑い)」

 実際に映画『釣りバカ日誌9」(97年)で、西田さんスナックでカラオケを楽しむシーンに高山は客として登場。西田さん演じる浜ちゃんが「心凍らせて」を歌い出したときに隣の高山が驚いた表情をするだけの出演だったという。

「セリフもない役だったんですが、あとで西田さんから心温まる礼状をいただきました。品があって演技力もあって日本にはなかなか出てこないような名優でしたね」

 最後は1970年の大阪万博のコンサートで初めて歌われた北山修の「戦争を知らない子どもたち」で締めくくる予定だったが、観客からアンコールの拍手が鳴りやまず、高山は「最後の曲って言ってなかった!?」と苦笑い。今度はギターで2回目の「心凍らせて」を歌い上げた。

 終演後に高山は「だいぶ昔にカラオケで歌ったあとにお客さんが帰らなくて、さすがに2回カラオケは失礼かなと思ってギターで弾き語りしたことがあるんですよ。普段はピアノで弾き語りするので、ギターで『心凍らせて』を歌ったのは人生2回目だと思います」と〝ハプニング〟を笑顔で振り返った。