ボートレース浜名湖のプレミアムGⅠ「第1回スピードクイーンメモリアル」は24日、準優勝戦を勝ち抜いたベスト6により、優勝戦が行われる。ボートレースファン歴47年の元天才ジョッキー・田原成貴氏(66)が熱い視線を注ぐのは、川野芽唯(38=福岡)だ。今節1、2位の上がりタイムを保持する彼女がスピード満点のレースで、初代「最速女王」になると読み切った――。
【田原成貴氏が熱く語る】昨今、ボートレース界には新しい企画レースが次々に誕生しているが、今回の女子ビッグレース創設も私は非常にうれしい。
このレースが発表された時点から、ボートレースファンの間で大きな話題となっていた。メンバー選出方法が実に斬新だったからだ。「各レース場推薦」「開催施行者希望」はこれまでにもあったが、注目は「選出期間に24場で最速タイムを出した選手」という選考方式。これは実に面白い。今のボートレースの醍醐味はスピードだ。切れ味満点の全速ターン、競り合いにファンは心を躍らせる。
女子レーサーの技術は目覚ましい進歩を遂げている。まさしく今大会は女子レーサーのスピードの進化を証明する戦いだ。その開催地が浜名湖というのも、ボートレースファンの私にとって感慨深い。何といっても浜名湖は女子ビックレース「レディースチャンピオン」(旧・女子王座決定戦)の発祥の地だ。1987年に第1回が開催され、今まで何人もの「女王」が誕生。その伝統と歴史のスタートを切った浜名湖の地で、新たな「最速女王」が生まれるのだから、興奮しないわけがない。
スピードナンバーワンを決めるのにふさわしいボートレース場、浜名湖。今大会も初日から選りすぐりのスピードクイーンたちの戦いを堪能してきた。さあ、仕上げの優勝戦。名だたるスピードクイーン候補が熾烈な戦いの末に、6つのイスに納まった。私は予選道中と準優勝戦のレースを見て、栄えある第1回スピードクイーンの座に就くのにふさわしいレーサーはズバリ、川野芽唯選手だと確信した。
とにかく今節は乗れている。1Mや道中では文字通り「スピード満点」の躍動だ。圧巻は2日目12R、インの遠藤エミ選手に対してカドからコンマ08のスタートを決め、一気にまくり切った。あの女王・遠藤を引き波に沈めたシーンは衝撃的だったが、もっと驚いたのは上がりタイムだ。
このレースで計時した1分47秒3は今大会ナンバーワン。さらに言うと、今節2番目となる1分47秒4のタイムも、4日目7Rで逃げた川野選手が記録したもの。この大会は川野選手のためにあるのか?と思わせるほど「最速」の称号にふさわしい活躍だ。
準優勝戦はインから惜しくも山川美由紀選手にまくり差されて2着となったが、道中ではツケマイ、全速差しなどで山川選手に迫った。決して諦めることなく、最後まで握って回る姿勢は力強くもあり、美しかった。
記念すべき第1回の女子ビッグレース。ファイナルもカドから圧倒的なスピードで栄冠を勝ち取ってほしい。














