俳優の市村正親(75)と大竹しのぶ(66)の名コンビで知られるミュージカル「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」が9日開幕。東京公演会場の「東京建物 Brillia HALL」(池袋)で8日、市村らが囲み取材を行い、通し稽古を公開した。

 18世紀の英ロンドンに実在した理髪師の復讐劇を描いたサイコスリラー。2007年に宮本亞門(66)が演出し市村・大竹コンビで初上演し、これが大竹のミュージカル初主演作となった。その後、何度も再演され今回は8年ぶり5度目の上演。

 ただ前回16年の公演を「ファイナル公演」と銘打っていた。それだけに大竹も「まさか(今回)やれると思ってなかったし、ファイナルとか言いながら騙してるみたいな感じなんですけど…」と苦笑。

 今回の再演は、市村が「もう1回、しのぶさんとスウィーニー・トッドやりたい」と言い出したのがキッカケだそう。市村の所属事務所で主催のホリプロからも許可が出た。

「〝今回やらないと、もう市村もダメかもしんない〟っていうようなこともあったのかもしれません。はなむけにこの作品を僕にくれたんだと思います」(市村)

 囲みの締めのひと言でも、市村は「消えかかるロウソクっていうのは、その瞬間ブゥワ~っと輝いて…っていうようなことを聞きます。今回の舞台がまさしく僕が消えかかる前にブゥワ~っと…」と自虐発言。大竹は市村をど突き、飛んできた市村を宮本もど突き返した。

 宮本は「なんでそんなことばっかり言うんですか!(市村は)案外ねぇ、弱気になってんですよ、最近ちょっと。『階段、足が疲れる』とか。ダメですよそんなの! これが最後(の上演)みたいじゃないですか」と市村にカツを入れた。

 老いをネタに、市村は「肉も腐る前がうまいって(言う」「花も枯れ…」と自虐発言をやめず、宮本はそのたびに「腐っちゃうみたいじゃないですか~」「こんなこと言うんですよ、もう~」とツッコミを入れていた。