ボートレース大村のプレミアムGⅠ「第5回ボートレースバトルチャンピオントーナメント」(優勝賞金1200万円)は14日、12Rで決勝戦が行われた。枠なり3対3で始まったレースは、1号艇の関浩哉(29=群馬)が文句なしのイン逃げで快勝。2018年の浜名湖「ヤングダービー」、2022年の「津70周年記念」に続く3回目のGⅠ制覇を飾った。

 ボートの神様は1か月足らずで〝リベンジの機会〟を与えてくれた。忘れたくても忘れらない痛恨のレースは、昨年12月24日の住之江SGグランプリシリーズ優勝戦。1号艇を勝ち取り〝あとは逃げるだけ〟と万全の状態だったが、スタートでまさかのインドカ遅れ。2コースの深谷知博にジカまくりを許し、4着に沈んだ。レース後の憔悴しきった表情がショックの大きさを表していた。

 今回の決勝も「スタートを遅れてしまった」とまずは反省の弁。しかし、スタートタイミングはコンマ16でも、トップスタートの2人(松井繁と茅原悠紀=コンマ14)とはほぼ同体。飛び出しには胸を張っていい。

 そして住之江と違ったのは「先に回れる展開だったんで。回った感じも良くて、ロスなく押してくれていました」という完勝劇。レース前は「緊張して手が震えていた」と住之江の敗戦がトラウマになりそうな瞬間もあったという。

 しかし「1Mを回って優勝を確信しました」と、レースになれば体が勝手に動いた。「偉大な先輩の中で逃げられて良かった」と勝利のコメントには風格さえ漂う。今回は「雑草魂で6コースで粘れました。今年はこの調子でグランプリシリーズじゃなく、グランプリに行きます!」と爆走宣言だ。

 破った相手が全員SGタイトルホルダーなら、ピット帰投に関を囲んだのは毒島誠、土屋智則、椎名豊の群馬が誇るSGタイトルホルダーたち。この環境も関の躍進を後押しするはずで「1月にこんな最高のスタートを切れたのは、選手になって初めて。僕が一番いい流れを持っていますね」と控えめな関がイメチェン。グランプリに向かって突き進む。

関浩哉(中央)を祝福する(左から)椎名豊、土屋智則、毒島誠
関浩哉(中央)を祝福する(左から)椎名豊、土屋智則、毒島誠