風俗店のスカウトグループの規約を破ったメンバーの男性(30)を制裁するため、マンションに監禁し重傷を負わせたなどとして、警視庁暴力団対策課は1日までに、監禁と強制わいせつ致傷の疑いで、いずれもグループ幹部の沢田和哉容疑者(32)、兼子エディ容疑者(29)ら14人を逮捕した。

 暴対課によると、グループの名称は「ナチュラル」で、1000人以上が所属し全国最大規模とされる。都内の新宿・歌舞伎町を中心に全国の繁華街で女性をスカウトし、風俗店に紹介して売り上げの一部を得ている。収益が暴力団に流れている可能性もあり、警視庁は詳しい関係を調べている。

 逮捕容疑は共謀して2月、男性を歌舞伎町のマンション一室に監禁し、ヘルメットやフライパンを使って暴行するなどして、けがを負わせた疑い。

 ナチュラルは2020年、“歌舞伎町スカウト狩り”で暴力団のターゲットにされたグループだ。ナチュラルと暴力団との間でトラブルが発生。ナチュラルのスカウトマンが暴力団組員を集団暴行したため、暴力団が数百人規模でナチュラルのスカウトを探し出してはボコボコにする“スカウト狩り”を続けた。そこに警視庁が機動隊を出すなどして鎮静化した経緯がある。

 ナチュラルは全国の繁華街にまたがる組織で規模が大きく、引き締めのため規約が多いという。

「逮捕されても警察にグループのことを口外しないとか、幹部の交際相手と接触しないとか、売り上げをちょろまかさないとか。規約違反は多額の罰金です。今回は執拗な暴行だったので幹部の女がらみかもしれません。容疑に強制わいせつ致傷とあるのは、性器や肛門に“暴行”を加えたのでは」(同)

 驚くのはスカウト狩りが起こった時期は800人規模と伝えられたのが、今回は1000人規模に増えていることだ。

 同関係者は「名簿に載っている人数で、本当はもっと少ないはず。それでも、現在は空前のホストバブルで毎日、ホストに貢ぐ“ホス狂”の女が増殖しています。貢ぐカネを稼ぐために毎日のように風俗で働くので、スカウトも儲かっている」と話している。